22.大人の時間 ページ22
「なービッチねえさん、授業してくれよー｣
｢そーだよビッチねえさん｣
｢一応ここじゃ先生なんだろビッチねえさん｣
クラスではもう"ビッチねえさん"と言う呼び方が浸透していた。
でも、ビッチねえさんはお気に召さないらしい。
｢ビッチビッチうるさいわね！｣
ビッチねえさんが目を釣り上げて怒る姿は、それはそれは般若そっくりだった。
(美人なのにもったいなーい)
「まず正確な発音が違う！ あんたら日本人はBとVの区別もつかないのね！！ 正しいVの発音を教えたげるわ！ まず歯で下唇を軽く噛む！……そう、そのまま1時間過ごしてれば静かでいいわ。｣
わぁ、放置プレイですか。
まぁ、私はくそビッチの言うことになんて従わないけどね。
そのまま授業にならない授業が終わり、5時間目が始まる。
5時間目は体育だ。
場所を教室から校庭に移して、私たちは射撃の訓練中。
(うーん、若干左にずれるんだよなぁ…)
撃ったBB弾によって穴が空いた的を見れば、ほとんどの穴が真ん中よりも少し左に寄っている。
「ここ、下から支える感じで持って」
突然後ろから声が聞こえたかと思ったら抱きしめる様な形で手を回されて私の手に後ろから手を添えられる。
『カルマ』
「そう、そうやって持って…よく的を見て…撃つ」
パシュ、と小気味よい発射音がしてBB弾が的を貫く。
穴が空いた場所は丁度的のど真ん中。
『カルマ！当たった！！』
「やったじゃん」
カルマにくしゃりと掻き回すように頭を撫でられる。
自然と笑顔が零れた。
『カルマ、ありがと』
「ん」
ひらひらと手を振って自分が射撃していた場所へ戻るカルマはかっこよかった。
やっぱり、大好きだなぁ…なんて。
「……おいおいマジか、二人で倉庫にしけこんでくぜ」
三村くんの言葉に倉庫に目を向ける。
視線の先では、倉庫へと歩いていくさっき見た男達とは違う男とその隣を歩く金髪ビッチ。
倉庫には、校庭で見た男たちでも待ち伏せしているのか、罠が仕掛けられていたりでもするのだろう。
「……烏間先生。私たち…あのひとの事好きになれません」
「……すまない、プロの彼女に一任しろとの国の指示でな。だが、わずか一日ですべての準備を整える手際……殺し屋として一流なのは確かだろう」
クラスの皆の気持ちを代弁するように言った片岡さんの言葉に、烏間先生は申し訳なさそうにそう答える。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
