3.基礎の時間 ページ3
「ほーら、A起きて」
ゆらゆら、視界が揺れて優しい声に釣られて瞼が開く。
『んー、おにーちゃんおはよ』
目を開けると飛び込んでくる赤色と優しい笑顔。
今日から停学明けで学校が始まる。
「おはようA。まぁ、おはようって言っても今12時だけど」
『は』
「そろそろ学校行かないとやばいかもよ」
にっこりと効果音が付きそうなほどの笑顔で言う兄、赤羽業に少し殺意を覚えた。
『何で、もっと早く起こしてくれなかったの！』
「えー、だってさぁ、こんな気持ち良さそうに寝てるのに俺が起こせるわけないじゃん。
ほら、写真撮っちゃった」
そう言って見せてきたスマホには私の寝顔が画面いっぱいに表示されていた。
『ちょっ！！？消して！！』
「やだ」
さすが赤い悪魔こと赤羽業。
にやにやと意地悪く笑う顔が悪魔にしか見えない…！
あれ、背中に生えてる羽と頭に生えてる角は幻覚ですか？？
『もー！！仕方ない！写真は諦めるとして、早く学校行こ！！』
素早く制服に着替えて、髪を梳かしていると後ろから
カルマが回り込んできてあっという間に髪が三つ編みが完成していた。
『わ！さすがカルマ様！ありがとうございます！！』
「んー、明日はお団子にでもしよっか」
『カルマ様におまかせしまーす』
家を出て、さりげなく車道側を歩いてくれるカルマにきゅんとしながら
握られた左手を強く握ると優しく握り返してくれてまたきゅんとしたり。
へへ、こういうのラブノックっていうんだよね。知ってる。
何にも食べてなかったから、途中でコンビニに寄って私は
チョコチップメロンパンとイチゴ煮オレを、カルマはイチゴ煮オレだけ買った。
私の分のチョコチップメロンパンとイチゴ煮オレはカルマ様のおごりです。ゴチになります。
チョコチップメロンパンを食べて、指に付いた砂糖を舐めてると
猫みたいって言われたけど、どう反応していいかよく分からなかったからとりあえず無視した。
そしたら、カルマに指に付いた砂糖を舐められた。
解せぬ。
ようやく見えてきた椚ヶ丘中学校。
『え、この坂登るの…』
「うーん、そうじゃない？」
でも、私達が行くE組は山奥の旧校舎だから急な坂道を登らないといけないわけで…
『…カルマ様……』
「……」
『イチゴ煮オレ奢ります…』
「…仕方ないなぁ」
カルマは優しいからもちろん私のことをお姫様抱っこで運んでくれました。
よっ！イケメン！！
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
