12.二択の時間 ページ12
５時間目の終業のチャイムが鳴る。
(うーん、よく寝た)
背伸びをして鞄に教科書を詰める。
殺せんせーが教室に入ってきてＳＨＲが始まる。
これを受ければもう今日は帰れる。
隣のカルマをちらり、と見ればボーっとしていた。
(こりゃ結構ダメージ受けてるな)
まぁ、プライド高いカルマだから仕方ないんだろうけど。
ＳＨＲが終わってカルマと一緒に帰ろうと思っていたら、
カルマは既に教室にいなかった。
(もう帰った？)
いや、違う。
カルマがやられっぱなしのまま帰るわけない。
じゃあ、どこに行った？
教室にいないのだから、とりあえず外を見回ってみようと
外に出れば渚くんとぶつかった。
『あ、ごめん渚くん』
「あ、こっちこそごめん、僕が見てなかったのが悪いんだし…」
『そう？まぁ、別にどっちでもいいけど、カルマ見てない？』
「…カルマくん？うーん、見てないよ。」
『そう、ならいいや。じゃーね』
渚くんにひらひらと手を振ると
「僕もカルマ君に用があるから一緒に探してもいいかな？」
と聞いてきたから、とりあえず渚くんと一緒に探すことにした。
とりあえずさ、
『渚くんさ、めっちゃ髪つやつやしてるよね。えっと何て言うんだっけ…キューティクル？すごいね触っていい？』
渚くんの髪の毛がホントに美しすぎてもうカルマどころじゃなかった。
「う、うん。いいよ」
『はぁ〜、天使…もうさ、ソレ取ったら？？』
渚くんが意味が分からず頭の上にはてなマークが飛び交ってるのが見えた。
はぁ、可愛い
『性転換手術、受けたら？』
「いやだよ！なんでAちゃんは僕からソレを取ろうとするの！」
食い気味に断られた。
ちぇっ
渚くんと駄弁りながらカルマを探していると崖から生えている木に座ってるカルマを見つけた。
『お、カルマはっけ〜ん』
私の声にカルマが反応して振り向いた。
「先帰っててくんない？」
今Aといるとイラつくんだよね
爪を噛みながら放った苛立ちを隠しきれていないカルマの言葉に
少々、いや、かなり傷付いた。
けど、ここで帰ったらダメな気がする。
ただの直感でしかないけれど嫌な予感がした。
『ごめん、でも帰らない』
「あっそ」
素っ気なく返された返事に泣きそうになる。
渚くんが心配そうに私の事を見ていた。
けど、今の私にはそれに返事を返す余裕がなかった。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
