39.しおりの時間 ページ39
恐怖と羞恥で体が震える。
何よりも、沢山の知らない男たちに自分の下着姿を見られているという屈辱。
『…や、めて…』
「こいつ、意外と胸あるぜ！」
周りの男たちの言葉に吐き気を催す。
こいつらに凌辱されるかと思うと死にたいとさえ思える。
いよいよ下着に手をかけられる、そう思ったとき入口からドアが開く軋んだ音がした。
「お、うちの撮影スタッフがご到着だぜ」
リュウキのその言葉に絶望する。
もう、ホント無理…
『…カルマ、助けて…』
ドアの方に視線を向ける。
目に飛び込んできたのは、何故かボコボコになった不良の姿。
そして、
『カルマ、……』
カルマ達が、助けに来てくれた。
「みんな！！」
「へえ…随分早ぇな」
「このしおりのおかげだよ」
渚くんが持っていたのは、殺せんせーお手製の修学旅行のしおりだった。
え、渚くんわざわざ持ってきたの。
「……で、お兄さんは何してんの？」
カルマが額に青筋たてて、一歩前に踏み出す。
不意にカルマと目が合って今の格好を思い出し、縄で縛られているため隠すこともできず、慌てて目を逸らす。
｢…こんだけの事してくれたんだ。 あんた等の修学旅行はこのあと全部入院だよ｣
殺気立ったカルマの瞳に恐怖しながらもどこかほっとする。
｢…ふん、チューボーがイキがんな｣
そう言い吐く不良たちをキッと睨むと階下から足音が聞こえた。
不良が呼んでいた仲間が来たらしい。
(どうしよう、こんだけ人数が多いんじゃ…)
ドアが開いて、そこにいたのは。
…坊主頭に瓶底メガネ。
とても、不良の仲間には見えなかった。
｢不良などいませんねぇ。 先生が全員手入れしてしまったので｣
｢殺せんせー！｣
渚くんに続いて、先生を呼ぶ。
黒子のような顔隠しをしている殺せんせー。
先生曰く、この顔が暴力教師だと覚えられるのが怖いらしい。
小心者め。
先生が来てくれたからには安心だ、と息をついた。
殺せんせーの安心感は他の先生とは変えられないものがある。
やっぱり、超生物でマッハ20だからね。
カルマ達に自称修学旅行のしおりを持ち、向かっていった不良たちを触手で叩きのめした。
やっぱり、あれ鈍器じゃん…
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
