37.台無しの時間 ページ37
2日目の活動は班別で暗殺のためのコースを回る。
それは烏間先生が私たちに依頼してきたものだ。
殺せんせーは一つの班ごとに数十分滞在して、一緒に行動してくれるらしい。
｢次八坂神社ね！｣と言うカエデちゃんはそれはそれはもう可愛かった。
無理好き尊い。
『八坂神社か〜…たしか、縁結びの神社だよね？』と聞くと、カルマが｢興味あんの？｣と何故か不機嫌な目を向けてきた。
いや、お前に聞いてねえし！！
私だって一応年頃の女の子だし！！
恋愛とか興味あるし！！
次は有希子ちゃんが下調べしてくれた、祇園の路地。
｢暗殺にピッタリなんじゃないかって｣と笑う有希子ちゃんには脱帽だ。
さすが有希子ちゃん！マジ女神。
｢ホント、うってつけだ｣
｢なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねえ｣
突然聞こえた声に、皆が驚く。
振り返れば高校生くらいの男が数人いて、ニヤニヤと下衆な笑みを浮かべていた。
カルマが私を守るように私の前に立ちはだかる。
｢何、お兄さん等？ 観光が目的っぽくないんだけど｣
｢男に用はねぇ。 女置いておうち帰んな｣
その言葉を聞いてカルマが動いた。
目の前の男の顎を殴り、2人目の顔を掴んで電柱に叩きつける。 さすがとしか言いようがない。
｢目撃者いないならケンカしても大丈夫｣と笑うカルマの後ろには鉄パイプ。
『カルマ後ろ…！！』
男は、鉄パイプでカルマを殴った。
カルマは倒れて動かない。
死んだはずないのに、私の頭が勝手にカルマが死んだように錯覚する。
カルマが崖から飛び降りたときと、同じ、感覚。
『っ…！！このっ、クソ野郎！！』
カルマを鉄パイプで殴った男に膝蹴りを入れる。
男は唾液を吐き出して気絶する。
「…この
男達が一勢に私に殴りかかってくる。
私はそれを捌いて交わした。
カルマとずっと一緒にいたんだもん。
これくらいは楽勝…ってね！
回し蹴りを決めて次の男を手刀で気絶させようと動いた瞬間、不意に後ろから首に腕を回されて、締められた。
『ぐっ、あっ…ひ…』
苦しい。
男の手から逃れようと藻掻いても、所詮は女。
さすがに男子高校生の力に適うはずがない。
酸素が脳に行き届かなくなり視界がぼやける。
怖いよ、カルマ…助けて
最後に視界に写ったカルマは、さっきの状況と変わらず青ざめた顔で気絶していた。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
