俺の彼女は [灰谷竜胆] (ページ2)

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「はぁ、はぁ、はぁ、、やべぇ、」

俺は灰谷竜胆

六本木のカリスマ兼

Aのお世話彼氏だ

そんなカリスマ兼お世話彼氏の俺だけど、

今日はなんと人生初の寝坊をしてしまった

この時一般人の場合、

"遅刻、やべえ！学年主任に怒られるの怖ぇ！"

と言った感じの言葉をこぼすだろう

けど俺の場合は、

「A泣いてないかな、あぁ、泣いてそうだ、」

「はぁあああ、心痛え、」

だ

ウチの3歳児彼女は

俺がいないと寂しすぎて泣いてしまうのだ

可愛すぎる反面、

俺のせいで泣いてるのを想像すると頭をすり潰された
気分になる

てな訳で全身全速力で走った結果

髪の毛は言葉じゃ現せないくらいやばくなったけど

3分足らずで着いた模様

急いで教室に向かいドアをバン！と開ける

教室に居る面子全員が俺に視線を集めるが

1人だけ机に突っ伏して小刻みに震えてる女の子がいる

俺はその子へ一直線に向かって後ろからバックハグを
すると、

『ずぴ、ん、り、りんちゃ、？』

むくりと顔をあげ、

鼻水と涙でぐちゃぐちゃになった顔で俺の名前を呼んだ

この天使が俺の3歳児彼女

「ごめんなぁ、1人で行かせて」

『う、うぅ、りんちゃ、起こしても全然起きない、』

『から、1人できた、の、』

「うん、えらいよAちゃん」

「ちゃんと来られてえらい」

頭を撫でながらそう言うと、

安心してか涙も止んで今度はウトウトしてきたようだ

これじゃ1限目はまともに受けられないなと思い、

姫抱きにして屋上へ連れていくことにした