42話：初めてのことばかり ページ45
「おい起きろ愚弟。起きないなら蹴るぞ」
神影「いっで！！言いながら蹴ってんじゃねぇ！！」
「起きとるやん。もう12時やけど、ご飯どうする？」
神影「あぁ……？食べないわけにいかんやろ。腹減ったし。冷蔵庫になんかないん」
「さっき豆腐が入ってるのは見た」
神影「……もう醤油でもかけて食うとけよ。あ、ひき肉あるやん。麻婆豆腐でもええ？」
「え、待って自炊できるの？」
神影「…なに。一応りゅうの家では交代制やから」
知らなかった
家ではいつも俺が作るか買うかだから、てっきり作れないんだと……
って、作れるなら家でも作れや(怒)
神影「家ではだらけさせといてくれや。そのくらいええやん」
「どこ行ってもお前はだらけてるようにしか見えないけど」
神影「はぁ？本気で言うてるならどつくで」
……最近気になるんだけど
よしってこんなにキツい関西弁喋ってたっけ
小さい頃はもっと柔らかかったような…
なんか悠くんみたいな喋り方なんよなぁ
しかも高校入ってからだし
標準語に直すどころかひどくなってるやん
神影「てきとーに食お」
「美味しそうじゃん。……え、なにそれ」
神影「どう見ても唐辛子やろ」
「お前辛いもの苦手じゃないの？」
神影「いつの話やねん」
あれ………
いつから平気になったんだろ
帰ってこないからわかんないんだよ
神影「そろそろ英検やな…準備せんとな」
「英検、受けんの」
神影「ん。準一級な」
「じゅんいっ………！」
え？いつの間に他の級位取ってたの？
知らなかったんだけど？
「…初めて聞くことばっかりやな」
神影「………話す機会もなかったしな。兄貴忙しいの知っとったし」
美嘉が話してくれなかったんじゃない
俺が聞かなかったんだ
俺が話す機会を与えなかったんだ
「…なぁ、今更恥ずかしいんやけど、もっと教えてくれん？いろんなこと」
神影「恥ずかしいのは兄貴だけちゃうやろ。俺やって今更やわ、そんなん」
「俺、もっと美嘉のこと知りたいから」
神影「………言うの遅すぎんねんて」
呆れたように言う美嘉
でもどこか嬉しそうだった
お前がめちゃくちゃ努力してるのも、ヘラヘラした顔の奥で押し潰されそうなくらい考えてるのも知ってたよ
もう愚弟なんて言わへんから
もっと、頑張ってるお前を俺に見せてほしいんだ
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flowe - あああコメ返ありがとうございます〜〜！私実を言うといむくん強めいむしょー寄りの箱なんですけどね(ややこしい) (2021年9月24日 15時) (
レス) @page34 id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 完成致しましたので、見ていってくださるとありがたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/maaku8093/?p=%28%CC%BE%C1%B0%29&&ans=39 (2021年9月24日 0時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
flowe - え…あ…好きです(おい)もう可愛い……あの神影くん？そこ変わってもらって(殴 (2021年9月18日 16時) (レス) id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賽は投げられた | 作成日時：2021年9月15日 0時
