イロトリドリ

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宏太side





その日の夜。





大貴にインスリンを打ってみんなでワイワイご飯を食べた後のこと。




___ピンポーン





光と慧が仲良くお風呂に入っている時にインターホンが鳴った。




大貴はリビングでテレビを見てたからそのまま置いて玄関に出てしまった。これがいけなかったのかな。






相手はお隣のおばちゃんでいつも野菜のお裾分けをくれるのはありがたいんだけどその後の世間話が長い。









そろそろ戻りたいなーなんて考えてたらタイミング良く夜勤明け、残業終わりでヘトヘトの雄也が帰ってきたからそのまま適当に話を終わらせて家に入った。









「だいちゃーんそろそろ寝るよー。明日の幼稚園の用意しな？だいちゃん？」








姿が見えない上になんの返事も無いから寝ちゃったのかなーなんて思い正面に回ると、そこには真っ青な顔色をしてぐったりとソファに倒れこんでる大貴の姿が。








「っ！？雄也！！大貴が！！早く！！」





だいちゃん？聞こえる？と身体を揺するも冷や汗をかきながら唸るだけ。







その横には慧が貰ってきたチョコの包み紙が3つ。









『どうした？大貴？宏太、インスリンちゃんと打ったよな？』




「チョコ、チョコ食べちゃったみたい。俺の管理ミスだ…」







話は後で聞く。なんて言いながらすぐに家庭用の血糖値を測る機械を指にパチンと挟み測定する雄也。




疲れてるはずなのにしっかりドクターの顔だ。









『反応薄いな…食べたの今さっきだよね？ごめん、吐かせるわ。水と洗面器持ってきて！あとインスリンも！』







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