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ああ、もうだめなんだ。
城内に響き渡った大声に私は愕然としていた。
周りからはひそひそと話す声が聞こえるが、今、特に話す相手もいない私はいつも通り廊下の掃除をしている
ああ、誰も信じられない。
騙し合い、殺し合いが始まっちゃうんだ。。。
私たち使用人はついていく王子を見極めなければ、、、そうでなきゃ、、、
王子もろとも殺されてしまう
ああいやだ、向いてないんだ私には。
味方がいなければ、誰か、、誰か、、、、、
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それから数日が経った。まだ騒ぎはおさまってはいない
?「Aさん、ですよね?」
突然名前を呼ばれ、つい肩が動く
「そうですが、どちら様で?」
?「僕はまふゆ、君さ、僕に仕える気ない?」
ど直球だな、と苦笑してしまう
私は全く勉強してこなかったからこの方が第何王子でどのくらい優秀でどんな裏があるかなんて知らない
勉強してれば良かった、なんて今更ながら思ってしまう
ま「ねえ、はやくしてくんない?」
急に低くなり、威圧的になったその声に、私ははいと返事をするしかなかった
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作者名:ゆめたん | 作成日時:2021年9月7日 18時