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=甘口・9= ページ21

「おいしーの。・・んふふ。」

って、またピチャっと舌をゆっくり動かして

いやらしく舐め、俺をトロンと見つめる。



俺はまた、誤魔化すように、明る〜く

クスッと笑いながら

「侑李ちゃん、口の端に
 ソフトクリーム付いちゃってるよ。」



侑李ちゃんは、目をパチパチさせて

「ん。・・こうたさぁん・・。」


「んー、なに?」


「宏太さん・・僕のくちの・・
 ソフトクリーム・・とって?
 ね・?・・はい。」

と、侑李ちゃんは、俺に唇を向ける。




俺が手を伸ばして、指で拭おうとすると

侑李ちゃんは俺の腕をギュッと持って

「だめぇ・・。
 こうたさぁん・・ゆうりのくちぃ・・
 なめて・・とってぇ。」


「ちょっ・・。
 いや、侑李ちゃん・・ダメだよ。」



クリクリの黒目をウルウルとさせて

パチパチしながら

「だめじゃ・・ないも・ん。
 して?・・してほしいんだもん。
 ゆうり、大人になるまでなんて
 まてないの。して・・ねぇえ、
 してくれなきゃ・・やだぁ・・。」

拗ねた声で囁いて

俺の腕をキューっと、腕の中で抱き締める。




俺は心の中で、

また、はぁぁ―――っと、ため息をついて


「ふぅっ_____。
 わかった。わかったよ、侑李ちゃん。
 ・・目、瞑って。」



「ん。」っと、コクリと頷いて

そっと、長い睫毛を揺らして瞳を閉じる。



俺は、そっと顔を近付けて_____

心の中で・・ゴクリと息を呑んで

柔らかそうな、サクランボの様な唇を

ベロリと舐め、ソフトクリームを取った。



「んっ___。」


短い甘い吐息を漏らした侑李ちゃんは

瞳を閉じて、ジッとして

俺の次の、甘い接触を待っている。




俺はクスッと笑いながら

「はい、侑李ちゃん。
 ソフトクリーム・・取ったよ。」




ゆっくりと瞳を開けて

すぐに、ビー玉みたいな涙を

ポロポロと零して

「んー。・・だめぇ・・。
 それじゃ、だめだもん。ん〜〜。」


侑李ちゃんは、ひくひく肩を揺らして泣き

目を手で、ごしごししながら


「ゆうり・・
 ちゃんと・・ちゃんと、ちゅーして
 ほしいのにぃ・・。」



「侑李ちゃん___。」


そう言って、腕の中に抱き寄せようとすると


グーッと腕を伸ばして拒み

ポカッと俺の胸元を叩いて


「・・宏太さんの、いじわる・・けちぃ。
 なんで・・だめなの?どーして・・?
 僕、みりょくない?したく・・ない?」

=甘口・10=→←=甘口・8=



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あひる☆(プロフ) - 伊野尾マカロンさん» マカロンロン、ありがと〜ぅ。うん!!がんばっちゃうぞっ。お楽しみに念!! (2017年9月22日 13時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» むふふの腐。甘ロリですぜぃ。おたのしみなり!! (2017年9月22日 13時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾マカロン(プロフ) - まだだけど、移行おめでとぅ!薮ちゃん主役かぁ~。楽しみだなぁ♪ (2017年9月20日 23時) (レス) id: 819fc32004 (このIDを非表示/違反報告)
あなちゃん(プロフ) - あひる☆さん» 甘ロリ小悪魔!!いいですなぁ。むふ腐 (2017年9月2日 15時) (レス) id: a584e3a8a5 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» うむうむ。そうです。甘ロリか、小悪魔か・・。むふ腐ですな。 (2017年9月2日 14時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年8月10日 13時

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