色んな曜日の恋もよう。(JUMPｘJUMP)曜日シリーズ(４)

＝一刻も・２＝ ページ3

「伊野尾ちゃん・・コレ、何だと思う？」



「え・・なーに？」

って、また何も疑いもせずに

「ぅんしょ。」って、しゃがんだ

伊野尾ちゃんの腕を引っ張って

俺の腕の中に、すっぽりと入れた。




「ひゃっ。」と可愛い声で驚いて

ホッペをぷくっと膨らまして

「もぅ。ちょっとぅ。
　中島、なーに・・びっくりしたっ。」




俺は、ギューっと伊野尾ちゃんを

抱き締めながら


「ふふ。いーじゃん、俺ずーっと
　勉強、頑張ってんだからさ・・
　息抜きさせてよ、頼むよ・・慧。」




“慧”って耳の傍で囁くと

伊野尾ちゃんは、分かり易く

カーッと赤くなって

「ちょっとぅ。せんせぃのコト・・
　よ、呼びつけにしないでっ。もぅ。」



「くくっ。ごめん、慧先生。
　あ〜〜ホント、いちいち可愛いなぁ。」


「か、かわいーって言わないでっ、
　恥ずかしーから・・。もぅぅー。
　・・ねぇ、もう離して？・・中島・・。」


「どーして？」


「・・どーしてって・・。
　だから、この前も言ったでしょ。
　せんせぃと・・せいとだって・・。」


「平気だよ。」


「へぃきじゃ・ないの。
　誰か来たら・・どーするの？」


「大丈夫。ドアの鍵してあるから。」


「え＿＿。いつ・・カギ掛けたの？」


「ふふふふ。
　慧先生、キスしてもいい？」


「だ、だめっ。」


「いいじゃん。受験勉強、頑張ってる俺に
　少しはねぎらってよ。・・ね？」


「ぅ――――。
　わかった・・。ちょっぴり・・ね。」


「じゃ。目閉じて、慧先生。」


「中島・・慧せんせぃって・・やめて
　・・はずかしぃぃ。」


「もー。じゃあ、何て呼んだらいいの？」


「恥ずかしーから・・あんまし
　呼ばないで・・。」


「くふふふ。
　可愛いなぁ・・まったく。
　ほら、目瞑って。」



「ん。」

伊野尾ちゃんは、ゆっくりと

睫毛を揺らして、瞳を閉じて

唇を俺に向けた＿＿＿＿。





ぽってりとした唇を、まじまじと見つめてから

ムチュッと、俺の口で

伊野尾ちゃんの唇を覆い被せる。



「んっ＿＿＿＿。」

と、甘い短い吐息をして

肩をビクッと震わせる伊野尾ちゃんを

腕の中でもっと抱き寄せて

舌先で唇をなぞって、スルリと舌を捻じ込んだ。



「んんっ・・んゃっ・・んっん」

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