色んな曜日の恋もよう。(JUMPｘJUMP)曜日シリーズ(４)

＝甘口・７＝ ページ19

＿＿＿＿＿＿＿＿＿昼飯を食って・・

２階にある侑李ちゃんの部屋で

今、俺達はテレビゲームをしている。



侑李ちゃんは、片時も俺から離れず

今は、俺を座椅子みたいにして

俺の足の間に、ちょこんと入って座って

・・２人で、ゲーム中・・。




さっきも

『これ、お兄ちゃんのゲームなの。
　わかんないの・・でもしょう？』

とか、

『宏太さん・・これ、はいんないの。
　いれて・・？』

とか、

『僕・・もぅ、できなぃぃ。
　ん〜宏太さぁん・・して？』

とか、とか・・。




なんか・・ゲームの事言ってんだけど

なんか・・なんだろ・・なんだろうな。

えろい感じが・・すんだよな。



俺、のーみそ・・ヤラれてる？


萌え系アニメの子みたいな・・感じ＿＿




・・わざと？わざとなのか？

それとも天然？天然の小悪魔なのか？




・・だってさ、１１月なのに部屋着がさ・・

短パンって。



短パンに、ロンＴ・・。

そして萌え袖・・だぼだぼのロンＴ。




もえ〜〜〜。少年らぶっ。

って・・おいっ、俺！！怪しーぞっっ！！




しっかし・・参ったな。



わざとなのか、天然なのか・・

スキンシップも多いし＿＿＿



今まさに・・俺の足の間に座って

俺に寄り掛かってる・・

甘い香りの髪の毛が、俺の鼻をくすぐって、

んで、コントローラ持ってる俺の手を

そっと、そっと触ってる。




あ〜〜〜。萌えきっちゃいそう・・。


俺は、心の中で・・はぁーっとため息。





侑李ちゃんは、俺がプレイしてる画面を

楽しそうに見てから

クルリとこちらを向いて

ニコニコ笑顔で話し出す


「んふふ〜。ずーっとおうちに
　宏太さんがいたらいいのになぁ〜。」




俺はゲームの手を止めて

「なんで、侑李ちゃん？」



「だってぇ・・ずーっと、ぴったし
　くっついてると・・しあわせなの。」



「ふふふ。」


「宏太さんの・・体温とか、香りとか
　声とか・・音とか、近くにあって・・
　僕、しあわせ。んふふ〜でもね、
　どきどきも・・しちゃうの。」


「ドキドキ？」



「ぅん。だってね、今日は・・
　宏太さん私服だから・・もっと
　どきどきなの。」



「ああ、そーだね。
　私服で逢うの初めてか。」



「ぅん、そーう。
　・・ふふ、宏太さんの作業着姿も
　かっこいーけど・・。
　私服も・・とっても、すてきぃ。」

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