検索窓
今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:184,352 hit

=甘口・5= ページ17

「・・薮さんのコト・・
 したの名前でよんで・・いーい?」


「ふふっ、いいよ。
 呼んでよ、宏太って。」


「んふふ〜、ほんとぅ?」


「ああ、呼んでみて、侑李ちゃん。」



侑李ちゃんは、足をブラブラさせ

少しモジモジしながら

「えっと・・宏太さ・ん・・?」



「なーに。」


「ひゃ〜。言っちゃったぁ〜。
 ふふ・・はずかしぃーけど・・
 うれしー。」


そう言いながら、手で顔を隠し

楽しそうに、可愛らしい笑顔で

笑って・・

また、俺の顔をチラッと見ながら

「ねぇえ、宏太さん?」


「なに、侑李ちゃん。」


「んふふ〜、よんだだけぇ〜。」




俺は、そっと侑李ちゃんの

丸いホッペを撫で

「可愛いね・・侑李ちゃん。」



侑李ちゃんは、丸い目をパチパチして

ジッと俺を黒目がちな瞳で見つめ

口を尖らし、ぽしょぽしょ喋る。


「・・宏太さん・・。
 くちに・・きす、しない?」



「ああ。まだ、しないよ。」


「ん――。
 ・・じゃあ、ぎゅー・・して?」



「ああ。いいよ。
 侑李ちゃん、おいで。」

そう囁いて、膝の上の侑李ちゃんを

引き寄せ、そっとギュッと抱き締める。




侑李ちゃんは、ゆっくりと瞬きをし

「ふふ・・宏太さん。
 ぎゅーって、きもちいーんだね。」


「ふふふ。良かった。
 ・・なぁ、侑李ちゃん昼飯どーする?
 何か俺、作ろうか?」



「あっ・・ぅぅん。えっとね・・。」

っと言って、そっとモゾモゾ膝の上で

動きながら立って、ペタペタと歩き

キッチンに向かいながら

「えっとねー、宏太さん。
 お母さんがね、チャーハンとスープ
 作っておいてくれてるの。えっと・・
 それを温めて食べなさいって、さっきね
 お母さんが言ってたの。」


「そっか〜。有り難いなぁ。」


「あ、あとね〜〜
 夜ごはんは、カレーよ。って。
 ・・カレー好き?」


「ああ、好きだよ、カレー。」


「んーと、でもね・・
 僕の味だからね、あまくちなの。
 へぃき?」


そう話しながら、ペタペタ歩いて

俺の前に戻って来て

「あまくち・・いーい?」



「いいよ。甘口でも。
 ふふ、侑李ちゃん可愛いね。」



侑李ちゃんは、立ったまま

俺の顔を覗き込む

「こうたさぁん・・
 ゆうりのくちも・・あまくちだ・よ?」


侑李ちゃんは、丸い目をパチパチ。



「侑李ちゃん、おめめパチパチしても
 しないよ。」


「むぅー。」


「しかし_____。」

=甘口・6=→←=甘口・4= 〜薮サイド〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (242 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
660人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あひる☆(プロフ) - 伊野尾マカロンさん» マカロンロン、ありがと〜ぅ。うん!!がんばっちゃうぞっ。お楽しみに念!! (2017年9月22日 13時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» むふふの腐。甘ロリですぜぃ。おたのしみなり!! (2017年9月22日 13時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾マカロン(プロフ) - まだだけど、移行おめでとぅ!薮ちゃん主役かぁ~。楽しみだなぁ♪ (2017年9月20日 23時) (レス) id: 819fc32004 (このIDを非表示/違反報告)
あなちゃん(プロフ) - あひる☆さん» 甘ロリ小悪魔!!いいですなぁ。むふ腐 (2017年9月2日 15時) (レス) id: a584e3a8a5 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あなちゃんさん» うむうむ。そうです。甘ロリか、小悪魔か・・。むふ腐ですな。 (2017年9月2日 14時) (レス) id: c8b281684c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年8月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。