色んな曜日の恋もよう。(JUMPｘJUMP)曜日シリーズ(４)

『木曜日の放課後に＿＿。』(ytxin)　＝一刻も・１＝〜中島サイド〜 ページ2

委員会が終わって・・皆が帰った４時過ぎ。



伊野尾ちゃんは、窓の外を見つめ

「ぅう〜。今日もまた・・雨だねぇ・・。
　もう１１月ともなると、暗くなるの
　早いねぇ・・。ねぇ、中島。」


くるっと、カウンターに居る

俺の方を見る。




はぁ。いちいち仕草が可愛くて

頭の先から、指先、つま先

とにかく全部、可愛い。

全部が・・可愛い。





図書室に２人＿＿＿＿。

今すぐにでも、抱き締めたい。

キス、したい。




だってさ、こーやって放課後過ごせるのも

あと少しなんだ。

もう少ししたら、受験だ何だって

忙しくなるだろうし。

学校にもそんなに来なくなる・・。



はぁ―――。

もっと高校生でいてーな・・俺。



もっともっと、伊野尾ちゃんと

一緒に居たいんだ・・俺。



はぁ―――――。





押し黙って、ボーっと伊野尾ちゃんを

見つめている俺を・・



キョトンとした可愛い顔で

ペタペタと歩きカウンターに近付いて

コテンと首を傾げ

「どーしたの？・・なかじま・・？？」



「いや・・別に。」



伊野尾ちゃんはニコニコして

俺に笑い掛けながら

「ほんと〜に、ありがとーね。
　３年生なのに、今たいへんでしょ？
　受験だ、テストだって色々あるのにぃ。
　んふふ・・いつも手伝ってくれて
　本当にありがとー中島。」



「いや〜さ、木曜日の放課後ぐらい
　息抜きしないとさ・・。
　な？、伊野尾ちゃん。」


「なぁに？」


「ちょっと、カウンターの中に来て。」



「ん〜〜、なぁに？」

そー言って、何の疑いもせず

伊野尾ちゃんはカウンター内に入ってくる。





俺は、椅子から立って・・

カウンターの下の空間にしゃがみ込んで



「伊野尾ちゃん・・コレ、何だと思う＿＿＿＿＿？」

＝一刻も・２＝→←ちょいとご挨拶。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す