享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

38.おにぎりの中身は鮭とおかか。 ページ38

A「行ってきまーす！！」

気をつけてねと母に見送られイチと共に行く先は某廃ビル。

15時過ぎ、冬だというのに照り付ける日光が今日は少し暑くも感じるが、すぐに陽が落ちて肌寒くなるだろう。


屋上の物陰に隠れるように座り、これから始まる戦(と言えるものかはわからないが)に向けて道中で寄ったコンビニで買ったおにぎりを頬張る。腹が減ってはなんとやらである。

一乃「結構埃っぽいね。」

A「夜までの辛抱だよ。」

頑張れ、とイチを励ましながらこっそり自分にも同じことを言い聞かせる。
緊張を抑えながら時間が経つのを待った。


＿＿＿＿＿

A「んん…。」

いつの間にか微睡(まどろ)んでいたらしい。
微かに人の声が聞こえてきて目を開ける。イチも隣で眠っていた。

視線を動かすと男性2人が何か口論しているようだ。

「命乞いをする訳ではないが、俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか？」という聞き覚えのあるセリフとシルエットに息を飲む。

大慌てで一乃の身体を揺すり小声で起きてと声を掛けた。

一乃「んん〜…なに…？」

目を擦りながら問いかけてくるイチ。
気配に気付いた彼らが「誰だ？！」と声を上げる。

A「ちょ、イチのばか！声でかいよ！！」

一乃「Aの方がでかいじゃん。」

あ、しまった。
つい大きな声を出してしまったと振り返ると、黒色のロングヘアーが物陰に潜(ひそ)んでいた私達の姿を覗いていた。

イチは突然の推し(本人曰く「沖矢昴が好きなので赤井秀一はまた別」らしい)の登場に思考停止。

一乃「…へ？」

A「こ、こんばんは〜…はは…。」

私達を確認して「子供…か？」と呟いたのは赤井秀一。
中学生なので充分子供なんだけれど、今はそれどころじゃない。

少し遠くには拳銃を手に突っ立っている諸伏景光。
そう、12月7日の今日、ヒロくんを死なせない為に我々はここへ来ていた。…のだが！
なんと2人揃って眠りこけてしまった。いやー、うっかりうっかり！

赤井「どこから見ていた？」

A「ええと、どこからっていうか…。」

一乃「うわ、そういう事…今どこ(のシーン)だ…？」

現状を把握したらしいイチが周りを見回す。生きているヒロくんを見つけてほっと息を吐いている。

諸伏「…どこからでも関係ないさ。ライにとってもマズい状況になったな。」

驚いていた様子のヒロくんだったが、今の状況を思い出したようで顔を引き攣らせて銃口を自身に向けた。

39. イケメンの笑顔、プライスレス。→←37.一方的に喋り続けてたら後半もう緊張無くなってたよ。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す