享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

14.同人イベント参加した時二人でコスプレしたね、懐かしい。 ページ14

まずは時系列と死因などの確認。

記憶の中からストーリーを引っ張り出す。うん、ちゃんと覚えてる。


一乃「まとめた感じ、一番助けやすそうなのは松田くんか。」

A「病院と観覧車の爆弾を私達が先に見つけて通報すればいけそうかな？」

死んだ年と日付。それから、場所と原因まで全部ハッキリとしてるのは松田さんだけ。
他の3人は正確な場所が分からないから難しそうだな。

一乃「けど、爆弾に盗聴器付いてなかった？通報してるの聞かれたら遠隔で爆破されてそのまま私達がドカン！…なんてことにならない？」

A「時限式だったはずだけど…あ、でも、コナンくんが遠隔操作がどうこうって言ってたか。」

なら離れた場所から通報する？
でも結局、通報で来た警察が近づいたってそれは同じ事だよね。


A「…なんならもう、私達が解体しちゃう？」

一乃「悪くないけど…。その時私達中学生でしょ。流石におかしいと思われるだろうからそれは最終手段かな。」

A「ですよねぇ〜。」

中々良い案が出ないものだな。

お菓子を食べながらテーブルに顎をつけてだらける。
あ、このポテチ美味しい。

何か思考したイチは、何かを思い付いたように「待って」と私の顔を見て

一乃「中学生だとバレなきゃ、それありかも…！」

と目を輝かせた。

＿＿＿＿



一乃「問題は場所だよね…。」

松田さんを助けるための作戦を立てて、他の3人の話に移る。

萩原さん、ヒロくん、伊達さん。
死因もわかってるから策が練れないこともないけど、やっぱり死んだ場所が分からないことには動きようがない。

A「何かもうちょっと手がかりがあれば〜！」

一乃「うーん…アニメとか漫画の中で何か言ってなかったっけ？」

A「言ってたらこんなに悩んでないよ…。」


「景色なら覚えてるんだけどなあ…。」と呟く。
彼らの殉職シーンの衝撃は記憶に刻み込まれてる。

そんな私の呟きを聞いたイチは身を乗り出した。

一乃「それ、絵に描ける！？」

A「うん？描けるけど…。」

絵は得意。
高校大学の頃には同好会の活動等でイチと合作で同人誌を描いていたりもしてたし。
イチも絵を描けるけどミニキャラ専門らしい。

A「何かに使うの？」

一乃「当然。外観さえ分かれば、あとは足があるじゃない？」

A「…まさか歩きで探し出すとかじゃ、ないよね…？」

ニヒヒ、と怪しく口角を上げるイチ。



あ、これ完全にやる気のやつだわ…。

15.どっちが年上なんだか分からないわねとイチ母に笑われた。→←13.よっしゃいくぞー！

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