享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

12.職に就いてた頃は洗顔後、パックだけでスキンケア済ませてたよ。 ページ12

いつものように、イチ母とイチを含めた昼食後のほっこりティータイム。父二人は仕事。

母が入れてくれたミルクティーを啜(すす)りながら、イチは爬虫類(はちゅうるい)についての論文集を、私は英書を読んでいる。

最近じゃこんな私達を親が奇妙がることも無くなって、慣れとは恐ろしいなと感じる。
「なんでこの子達はこんなに勉強してるんだろう？」と不思議そうではあるけれど。


雑談中、ふと、何かを思い出したように私の母が話を振った。

A母「そういえば、Aちゃんと一乃ちゃんが小学生になったらね、私、お仕事しなきゃいけなくなるかもしれないんだけど二人はどう思う？」

どうやら、タイちゃんはイチのお母さんが見てくれるらしいから、問題は無さそう。

一乃「私達は全然良いよ〜？学校終わりは私達もタイちゃんと遊べると思うし！」

間も開けず快(こころよ)く了承する私とイチをみて母は「あら、ちょっとくらい寂しがってくれても良いのに！」と明るく拗ねるフリをした。


A「でも何で急に？」

A母「Aちゃんを産んだ後はずっと休職してたんだけど、そろそろ復帰しろって催促(さいそく)の電話が来ちゃって。」

迷惑そうに、頬に手を当てながら「嫌よねぇ」と言った母は職場からの扱いを見て仕事では中々戦力になっていたようだと察する。
いつもイチのお母さんとのんびり過ごしている姿からはあまり想像できないけれど。


私の母の名前は白石小春(しらいしこはる)。
イチの母の名前は蓮村秋呼(はすむらあきこ)。
私はイチの母を秋(あき)ちゃんと呼ぶし、イチは私の母を小春(こはる)ちゃんと呼ぶ。


一乃「小春ちゃんとお母さんってお仕事何やってるの？」

小春「私は化粧品を作ってる会社に勤めてるのよ。」

二人ももうちょっと大きくなったら試供品とかあげようね、と優しく笑う母。
前世で化粧品メーカーに勤めていたイチは「そうなんだ！お母さん達二人ともお肌綺麗だもんね！スキンケアの方法教えて！」と食い付く。
褒められた二人はあらあら〜、とすごく嬉しそう。

秋ちゃんは前職を寿退社したらしい。


秋呼「タイちゃんも小学生になったら、私もパートでもしようかな？」

「宗太郎さんがいつお仕事クビになるかわかんないし！」と可愛く笑ってブラックジョークをかます秋ちゃん。

あははと笑いつつ(果たして笑って良いのか)、心の中で宗ちゃんへエールを送る。


宗ちゃん、頑張れ。

13.よっしゃいくぞー！→←11.組手ではお父さんが勝ってた。勝っちゃんが勝っちゃったん。なんつって！おもんな。

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