享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

3.再会したよ。 ページ3

色々整理した結果、生まれ変わったらしいことが判明した。
先ほどの男女は言われた通りに私の両親だったし、私は生まれてすぐだったみたい。名前は前世から継いで白石(しらいし)Aのまま。




そして現在、生後二ヶ月から三ヶ月くらいが経った頃である。
首もすわって、他の子と比べたら早い方らしいが、自分で寝返りを打てるようになった。あとミルクが美味しい。ばぶばぶ。



赤ちゃん生活を満喫しているこの頃だが、
今日は母だけでなく珍しく父も家にいて私の相手をしてくれていた。

まあ最近は専(もっぱ)ら絵本に夢中で大人しいので、近くで見守っているだけなんだけど。
絵本って何年経っても案外面白いもんなんだね。


父はいつも外出してるのに今日は休みなのかなあ、と考えていたら来客からのインターホン。

母が玄関先で話しているのを聞くとお隣さんのようで、一緒にご飯を食べる約束をしていたらしい。ホームパーティーとでも言うのかな。



リビングまで来たお隣さんご夫婦を見ると、私と同じくらいの赤ん坊が抱っこされていて、お隣さん母がそばまで連れてきて、そのまま私とその子顔を合わせるように床に降ろした。




＿＿あ、イチじゃん。

なんとなくそんな感じがしただけだった。
赤子のままでは顔の造形もまだ出来ていないし、喋れるわけでもないんだけれど。


相手も気づいたようで驚いた顔で私の顔を指差し確認。「あうぅー？！うあ！」と奇声(多分何か喋ってる)を発した。

私はそんな彼女にガバッと抱きつく…ことはできず、ずりずりとイモムシのように床を這って近づき、そのまま手を伸ばした。

その手を握った彼女を見て私も空いている手で指差して、「イチ！イチだよね？！」と言った。どうせ擬音のような奇声代わっているだろうけど。


こんな様子を見て、
「あら？会ったばかりなのにもう仲良しね？」
「私達の娘同士、通じ合うものがあるのかしらね〜？」
と母親同士が不思議そうにしていた。

その奥で、父親2人は私達を見ながら微笑ましげに「女の子2人なんて、男の肩身が狭くなるなあ」と話していた。

4.ところで関係ないんだけどこの作品タイトル長くない？→←2.ここはどこ？私は私？

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