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いつもより少しだけ軽い足取りで学校に向かう。使用人さん達に誰も来させないようにと忠告はしてきたから、おそらくかねごんが何かされることはないだろう。
しかし、一人でこの道を歩くのは少し寂しい。いつもなら友達がいるのだが、今日はいつもの場所にいなかった。そのことを不思議に思いつつも、まあ大丈夫だろうと私は学校に足を向けた。
教室に入れば冷たい視線をプレゼントされる。それをガンスルーし、席に着いた。それからしばらく、どうやってかねごんを檻から出して助けるか、そればかり考えていた。
かれこれ十分ほど経つが、いつまでたっても友人たちが来ない。流石に心配になり席を立つ。その時に視線を感じた。
ゆっくりと扉へ向かっていると足を出される。聞こえないくらいの音でため息をつき、軽く躱した。舌打ちが聞こえたがこの際無視だ。
無事に辿り着き、扉に手をかけた瞬間、勢いよく扉が開く。慌てて退けると、そこには息を切らした友人たちがいた。汗をかいていて、急いでここまで来たことを伺える。
こちらも慌てて回復術を使った。三人は少しかすれ気味の声でありがとう、と言う。創造術と水技を使いコップに入った水を出し差し出せば、彼らは勢いよく飲み干した。
「……大丈夫？」
「あ"ー、生き返った。ありがとうA」
「ほんと、助かった」
「ありがとぉー」
パッとコップを消し席に促す。フラフラと彼らは席につき、ため息をついた。たらちゃんの髪を弄りながらそれとなく尋ねる。
「何かあったの？」
「あー……ちょっとね」
「うん。家で色々と」
何だか割り切れていない返事をして、Aは何かあったの？と話をそらされてしまった。思わずため息をついてしまう。まあここは流されようと口を開いた。
「……私は特に何もないよ」
「ほんとー？」
「ほんと。なーんもない」
流石に妖怪退治のことは言うわけにもいかないし、適当に誤魔化した。それと同時に、さっきまで考えていたことが頭に駆け巡る。私が顔をしかめたのか、たらちゃんは首をかしげた。
「珍しく顔動いてるけど？皺、寄ってるよ」
「え？」
「ほれ」
そう言って私の眉間を触る。グリグリとマッサージするように押された。
「痛いよ」
「ごめんごめん。で、どうしたの？」
いかにも心配、と言った感じを出される。私は、たらちゃんのそういう顔に弱いのだ。しょうがないと思い、私は口を開いた。
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ペリドット(プロフ) - すいみん。さん» わー！ありがとうございます！フフッ、ラストまでよろしくお願いします。応援ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - もうべちょべちょに泣きました…。めちゃくちゃ好きです、妖パロ…いいです…。とても…。次回の更新も楽しみにしております、無理せず頑張ってください! (2021年9月19日 1時) (レス) id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ペリドット(プロフ) - ズイさん» 誤字指摘ありがとうございます……黒髪黒目ですねぇ…… (2021年7月28日 16時) (レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
ズイ - 夢主のプロフィールで‘‘黒髪黒髪``と、2回繰り返されているんですけどあっているのでしょうか？ (2021年7月21日 14時) (レス) id: a75775cd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペリドット | 作成日時：2021年5月6日 19時
