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道なき道を走る。だいぶ離れたと思うが追ってきてる様子は無かった。周りは鬱蒼とした森で、妖気が漂っている。これが妖怪によるものなのか、自然発生なのか、区別がつかない。
「ここまで来たら大丈夫か？」
「どうだろうね、ぐっちさん」
「わっ！？」
立ち止まって一息ついた時、今度は聞いたことの無い声が聞こえる。そちらを見れば体の透けた緑色のエナンを被っていた。ゴーストか？
「その子が今回の巫女？何で殺さないの？」
「それ、は」
ぐっちが言葉に詰まった瞬間、鋭い攻撃が繰り出された。慌てて壁を貼れば感心したように息を吐く。
「ふーん、最強の巫女って言うだけあるね」
何それ、聞いたことが無い。確かに力が強いとは言われたが。
さっきのコンタミさんと同じように攻撃はせずひたすらに守る。ぐっちも同じようにしていた。ゴーストさんはつまらなそうにしているがこっちからしたら困ったもんだ。飽きてきたのか短スパンで攻撃される。
どうしようかと思案していたら、後ろから抱えられる感覚がした。慌てて抵抗するも高く持ち上げられる。困っていると飛び立ったぐっちに渡された。
下を見ればかねごんと茶髪の妖怪がゴーストの攻撃を止めていた。そしてパッとこちらを見て手を振る。
「早く行って！緑君は止めておくから」
私を持ち上げた天狗さんはそう言うとかねごんに加勢していった。
「っ、行くぞ」
「う、うん」
一瞬だけ、かねごんと目が合った気がした。
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「……何で邪魔すんの」
「ごめんね緑君。恩返ししたくて」
「かねごんは分かるけど、そめさんとやきぱんは？なんで？」
「いやぁ、かねごんが頭下げるもんだからさ」
「僕も一緒」
「はぁ」
「うーん、ごめんね」
蟹坊主は、悪びれもせず、笑っていた。
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ペリドット(プロフ) - すいみん。さん» わー！ありがとうございます！フフッ、ラストまでよろしくお願いします。応援ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - もうべちょべちょに泣きました…。めちゃくちゃ好きです、妖パロ…いいです…。とても…。次回の更新も楽しみにしております、無理せず頑張ってください! (2021年9月19日 1時) (レス) id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ペリドット(プロフ) - ズイさん» 誤字指摘ありがとうございます……黒髪黒目ですねぇ…… (2021年7月28日 16時) (レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
ズイ - 夢主のプロフィールで‘‘黒髪黒髪``と、2回繰り返されているんですけどあっているのでしょうか？ (2021年7月21日 14時) (レス) id: a75775cd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペリドット | 作成日時：2021年5月6日 19時
