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「A、準備は出来た？」
「はい、お母様」
「……手に持っているのは何？」
巫女服に身を包んだ私はお母様に最後の確認をされていた。怪我はないか、しっかりと退治に迎えるのかどうかを。お母様の言葉にひたすら頷いていると、急に尋ねられる。私の腕にはあのパーカーとネックレスがあった。どちらも付けることが叶わなかったものだ。
「友人に、渡したくて」
「そう」
聞いたわりにはどうでもよさそうに相槌をうたれた。そのままお母様の案内の元、部屋を出る。長いはずの廊下がとてつもなく短く感じた。
時間になったら迎えにくると言うお母様の言葉に頷き、部屋に入る。私の待機部屋には、使用人さんたちが通してくれたんだろう、あろえたちが居た。
「A、」
「来てくれてありがとう。はいこれ、お願いね」
「……うん」
パーカーとネックレスを渡し、三人が部屋を出た後、使用人さんたちに洋服を整えられる。言われるがままにくるりとその場で回れば使用人さんたちはお似合いですの褒めてくれた。複雑だが、ありがたくその言葉を受け取る。
そうして彼女たちが去った後、入れ替わりでお父様とお母様、佑里が入ってきた。案内の元、会場である、社まで行く。
一歩一歩歩くたびに、自分が自分ではなくなるような、そんな感覚に陥った。
会場はにぎわっていた。お父様の言葉に、水をうったかのように静まり返る。視線が一斉に私に集まり、居心地が悪かった。
「私の娘で巫女のAです。今日は彼女のためにお集まりいただきありがとうございます」
お父様の言葉を聞き流し、会場をぐるりと見渡し、友人の姿を探す。やはり、来ていなかった。お父様に言われるがまま挨拶をし、披露宴が始まった。
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ペリドット(プロフ) - すいみん。さん» わー！ありがとうございます！フフッ、ラストまでよろしくお願いします。応援ありがとうございます！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - もうべちょべちょに泣きました…。めちゃくちゃ好きです、妖パロ…いいです…。とても…。次回の更新も楽しみにしております、無理せず頑張ってください! (2021年9月19日 1時) (レス) id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ペリドット(プロフ) - ズイさん» 誤字指摘ありがとうございます……黒髪黒目ですねぇ…… (2021年7月28日 16時) (レス) id: 3df4378748 (このIDを非表示/違反報告)
ズイ - 夢主のプロフィールで‘‘黒髪黒髪``と、2回繰り返されているんですけどあっているのでしょうか？ (2021年7月21日 14時) (レス) id: a75775cd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペリドット | 作成日時：2021年5月6日 19時
