【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ35)

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135話ページ35

「アリババ達はー……っと」

あの後、無事に通常の頬の色に戻ったシャルルカンは、シンドバッドの所へと向かった。
そして一人になった私はアリババ達は探している。

「……おっ、と！見つけた！」
アリババにアラジン、そしてモルジアナが食事をしながら会話をしているところを発見する。

静かに近付いて、アラジンの肩をちょいちょい、とつついた。

「え？……あ！Aさん！！」
「A！？」
ニコリと笑うアラジンと、私の姿を見て驚くアリババ。

「Aさん綺麗だよ！！！」
アラジンは目をキラキラさせながら胸に飛び込んでくる。
このスケベめ！

「うん、よく似合ってるぜ！」
照れたようにアリババは笑って言った。

「ありがとねー。モルジアナやっぱり可愛いー！」
「Aさんには敵いません」

私の胸に飛び付いているアラジンを剥がしながら、何の話してたの？と問うと、アラジンが応えた。

「モルさんの話をしてたんだよ！」

どうやら話によるとモルジアナは、暗黒大陸に行く話を聞く時に『アル・サーメン』の話を聞いたらしい。

ああ、組織の名前か。

「虐げられる人たちの為に戦うお三方と同じように──」

モルジアナは跪くような体勢になる。

「私も一緒に戦いたいのです。どうか、お供させてください！」

真っ直ぐな瞳で見つめられ、私達は顔を合わせ、くすりと笑う。

「よかったねぇ～。アリババくん、Aさん。モルさんが一緒なら嬉しいし頼もしいね！」
アラジンは言った。

「あの……お供してもいいんですか？」
おずおずといった感じで、私たちに聞くモルジアナ。

「いいも何も、モルさんがそうしたいならできるさ！これから先、ずっとそうさ！」
「うん！やりたいようにしたら良いんだよ」
「そうそう、そうだな！」

モルジアナは驚いた顔をした。

「それにしても何も食べてないからお腹減ったよー」
そう言ってお腹を抑えると、アリババがテーブルにあった食べ物を渡してくれる。

「いっぱいあるぞー！食べろ食べろ！」
私は大きく頷いて、パクパクと食べ始める。
そうすると男の人の声が聞こえてきた。

「いいぞー飛び入りのねーちゃん！」
ん？
なんだろうと思って振り返ると、その人物はモルジアナだった。

モルジアナは踊っていた。
優雅に、舞っていた。
おお、綺麗。

「キレーだぞーモルジアナーっ！！」
アリババがそう叫ぶと、モルジアナはとても綺麗な笑顔を浮かべた。