【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ33)

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133話ページ33

現在、自分の部屋でお着替え中。

ジャーファルによると、『謝肉宴(マハラガーン)』では、男性はお面を被り、女性は踊り子のような服を着て花を配る風習があるそう。

モルジアナもそれをするらしいので私も踊り子の服を着てみたものの……。

「絶対似合ってないな、これ」
自分の体を見つめ、溜め息をつく。
モルジアナのような可愛い子が着れば似合うんだろうけど、私みたいな奴だと誰得って感じだよねぇ。

それに異常に露出度が高い。
大事なところだけ隠しただけのような気がする。

まあ着てみたし今さらもう遅いかと思い部屋の外へ出ると、今丁度廊下を通りかかったらしいシャルルカンがいた。

「あ、シャルルカン」
シャルルカンを呼ぶと、シャルルカンは私のことを見て、頬を赤くした。

「お、おう、Aじゃねぇか！」
そして何故か動揺しているような気がする。
何かあったのかな？

「え。なんか顔赤いけど大丈夫？もうお酒飲んだの？」
そう言いながらシャルルカンの頬を触ろうとすると、シャルルカンはサッと避けた。

「あ……」

……そっか。
やっぱ、私みたいなまだ全然信用してない奴に触られるなんて嫌だよね。

「えっと……ごめんね？じゃあ私行くよ！」
精一杯の笑顔をつくってその場から逃げるように外へ出る。

「はぁ……。いくらなんでも馴れ馴れしすぎたなぁ私……」
外へ出ると、その場へしゃがみこんで反省会を行った。

そうだよね、出会いがあんな最悪だったし少しくらい嫌われても当たり前だよね。

「うぅ……」
小さく呻き声をあげる。
皆、宴を思いきり楽しんでいるようで、賑やかな声が聞こえてきた。

ごめんねシャルルカン。
これからは貴方の半径5mには近付かないように気を付けるよ。

なんて肝に命じているとポンッと、肩に誰かの手が置かれる。

ゆっくりと振り返るとそこにいたのはあきれた顔を浮かべたシャルルカンだった。
「ったく……急にどっか行くから探したぜ」