【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ32)

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132話ページ32

「というわけでアリババくん、こいつが君の剣術の師匠のシャルルカンだ」
「よろしく！」

シンドバッドがシャルルカンの紹介をする。

「どうしても剣術が上手くなりたくて、指南役を探してたんだって？」

気さくな笑顔でアリババに問いかけるシャルルカン。
アリババは元気よく返事した。

「アリババくんね！いや～やっぱ男は剣術だよね～」
アリババの肩に腕を回すシャルルカン。
そしてアリババの隣にいた私と目が合うと、小さく声をあげた。

「お前この前の奴じゃねぇか！！？」

この前、というのはシンドバッドが帰国した時に私がシンドバッドにちょっかいを出して、それでシャルルカンにすっごく警戒された時のことだ。
後のシンドバッドのフォローでなんとか誤解は解けたけど、第一印象は悪かったからあんまり良く思われてないかも。

「あー、やっぱ分かる？そうでーす。Aって名前なんだよ？」
へらへらと笑いながら自己紹介をする。

「フーン……。お前も剣術好きなのか？」
唐突に質問された。
え、最初の質問がそれでいいの！？

「え、いや……、まあ好きだけど」
剣を振り回すのは好きだし。
一応金属器持ってるし？

「違うわよ！Aちゃんは剣術なんかより魔法よね？だってあの『ルフと絆を築く者(ラービタ)』様なんだもの！！」

ヤムライハが突如話に入ってきて、私の体を抱き締める。
わわっ。

「『ルフと絆を築く者(ラービタ)』ぁ！？」
驚いたらしく大声を出すシャルルカン。
うるさい。

「まあAの事はひとまず置いておこう！二人とも修行は明日からにしなさい。今夜は、宴なのだからな」
シンドバッドが笑ってそう言った。

宴？なにそれ。
首を傾げるとジーファルがニコリと微笑んで言う。

「『謝肉宴(マハラガーン)』ですよ」

マハラガーン？
と、私はまた首を傾げた。