【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ7)

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107話ページ7

「ウーゴくんもういいよ！戻ってウーゴくん！」
アラジンがウーゴにそう叫んでいるが、ウーゴは一向に笛のなかに戻ろうとしない。

疑問を抱いているとウーゴはグラリとよろめき、倒れた。

そのせいでアラジンがウーゴの上から落ちる。

「おいチビ、まさかこんなもんで終わりじゃねーよな？こんな機会滅多にないんだ。もっともっと遊ぼうぜ！！」

ジュダルはそう言って雷を作り、アラジンに向かって投げた。

ウーゴが言うことを聞かない今、アラジンは圧倒的不利な状況。
あー。こりゃ、仲裁に入った方が良いかなぁ。

「『深淵の氷結壁(ヴァージカルド・ハイウォール)』」

私はアラジンの前に、小さな氷の壁をつくり雷を防ぐ。

それに気付いたジュダルが不機嫌そうな顔で私を見た。

「なんだよA！！邪魔すんじゃねぇよ！」
「そろそろやめなよ。もう決着もついたも同然じゃん。それでもやるっつーなら……、私が相手になるけど？」

私がそう言うと、ジュダルはニヤリと口角を上げる。
「おもしれぇ。お前のその強さ……ずっと戦いたかったんだ！」

「良いよ、じゃあ見せてあげる。私の実力を！！！」

──言った瞬間、私はあることに気付いた。
「ジュダル！！危な──」

言葉が途切れた。
私の目に写るのは、ジュダルがウーゴに殴られている光景。
防御魔法(ポルグ)があるにも関わらず、意図も簡単にジュダルを吹っ飛ばしたウーゴ。
なんて威力……！？

ドガァンッと、建物が壊れる音がする。
ウーゴの攻撃はまだ止まらないようで、倒れているジュダルに容赦なく殴りかかる。

ぎりぎりジュダルの防御魔法(ポルグ)は耐えたようで、防御魔法(ポルグ)は壊れていなかった。

「なんだよそのジンは！？
さっきからお前は自分の魔力(マゴイ)を、そいつに与えてないだろ！？
つまりそいつ今、他のやつの魔力で動いてるってことだ！
つまりそのジンは──お前のジンじゃない！」

ジュダルはそう言いながら瞬時に氷を作ってウーゴに向かって投げたが、ウーゴは軽くぶっ壊す。

うわ、やっばい色々と。

そう思ってジュダルを殴ろうとしているウーゴの前に私は立ちはだかった。

「『静寂の水流壁(フェネティリア・ハイウォール)』！」

水の壁が現れ、ウーゴの拳は止まった。