【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ23)

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123話ページ23

アラジンが現れたのを見たジュダルは、ジンを出せと言う。
ジュダルはジュダルのジンを手に入れた様で、彼の背後には大きな黒い魔神のようなものがいた。

だが、アラジンはウーゴを呼び出そうとはしない。

「ウーゴくんは……もう、いないんだ」
少し寂しそうに、でも凛々しく、アラジンは言った。

「でも、ウーゴくんの全てが消えたわけじゃない」
アラジンは意味深にそう言い、ルフを周りに集める。
そのルフたちは姿を変え、巨人の形になった。

「あ？なァんだ。巨人の形はしてるけど……ありゃあ、単なる熱魔法じゃねえか！」
ジュダルは呆れたように笑った。

アラジンは手を合わせる。
すると、白い巨人も手を合わせ、ジュダルに向かって杖を振った。

「『灼熱の双掌(ハルハール・インフィガール)』！！！」

アラジンがそう唱えると炎がジュダルを包み込む。
炎のお陰で周りに広がっていた氷も溶けた。

「モルさん、おじさんを街まで連れてってくれるかい？あそこにおじさんを待っている人たちがいるんだよ」

アラジンは王宮の外に指先を向け、モルジアナに言った。
モルジアナは頷いてシンドバッドの方へ駆け寄る。

「もったいつけてこの程度かよ……がっかりさせんなよ、チビよォ！！！！！」
ジュダルには先程の炎は全く効いていないようで、アリババは絶望した顔になる。

「アリババくん。僕の魔法は未完成でね……今のあの人にはとうてい勝てないんだ。君の力が必要だ、君なら、あの人とあの黒いジンに勝てる！」
「そ、そうしてーけどよ！！剣もねー……魔力(マゴイ)もねー……もう俺はろくに戦えねーんだ……」

折れた剣を悔しそうに握りしめ、震えた声でそう言うアリババ。
そんなアリババの肩に私は笑顔で手を置いた。