34話 ページ3
あのあとAをベッドに寝かせ、エマとノーマンで話し合いをしていた
これからどうするか、
Aのこと、
そしてノーマンの口から出てきた"内通者"の存在
もちろん2人の話は聞いていたけど
＿＿＿あの倒れる前のニヤリと笑ったAの顔が頭にチラついて
俺は勢いよく立ち上がった
レイ｢わりぃ、Aの様子見てきていいか｣
そう聞くとノーマンとエマは心配そうな目で見つめるも、こくんと頷いた
、
ガチャ
レイ｢…｣
Aがいる部屋を開けて様子を見る
中は真っ暗だ
窓もカーテンも閉めて
バレないように兄弟に嘘までついた
どうにもこうにもおかしいんだ
胸騒ぎがする
Aに近寄って顔を覗く
いつもと変わらない寝顔
いつもと変わらない整った顔立ち
でも
どこか違和感を覚える雰囲気。
レイ｢………A、お前どうしたんだよ｣
ぼそっと呟く
レイ｢…………"スグル"って誰だよ｣
ずるずると思っていることが口から引きずり出されていく
、
その瞬間だった。
『………"スグル"はわたしの唯一の血縁者だよ』
目を瞑りながら、Aはそう口を動かした
レイ｢何……？｣
急な出来事で頭が追いつかない
そして、追いつけないまま
事態は急速に進む
『…お前がレイって言うのか？
記憶をなくしたわたしが愛する者の名前は、確かレイと言ったはず』
こいつは何を…言ってんだ…？
レイ｢一言単刀直入に聞く
お前は誰だ｣
そう聞いてやると、少し驚いたように見えて
閉じっぱなしの目が開いた
その瞳は確かにAのものだったが
長年彼女をみていた俺にはわかった
こいつはAじゃない
そしてそいつは立ち上がり言った。
『何を言うの、レイ。
、
私は君を愛するAじゃないか』
そう言ってまたニタリと笑った
思い出してみれば
Aはいつも整った顔を眠さで歪めていた
本当は大きくて綺麗な形をした目
常に不躾な口
毎日だらしない挙動
それにもかかわらず俺は彼女を美しいと思えた
でも、今の彼女は
目をぱっちりと開き
口角をつり上げ
姿勢正しく仁王立ち。
確かに、俺の知らないAがそこにはいた。
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ｌｋwisterven - 二重人格は片方がその時の記憶がないとふべんだよ (2019年7月30日 14時) (
レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
ねるさん(プロフ) - yu-kariさん» yu-kari-さんありがとうございます！レイいいですよね.........一目見てうわぁ好きって思いました。頑張ります！ (2018年11月18日 12時) (レス) id: 660626b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
ねるさん(プロフ) - ヒナさん» ヒナさんありがとうございます...！最早出来事の時系列がばらばらになっておりますが、なんとかがんばりたいとおもいます！ (2018年11月18日 12時) (レス) id: 660626b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - やっぱ、レイいいわぁ。いいわぁ。たまらん！続き待ってます！ (2018年11月16日 23時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - とても面白いです！更新頑張ってください！どんどん更新してくださいね！応援してます！楽しみです！ (2018年11月11日 21時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるさん | 作成日時：2018年11月11日 20時
