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rbr「あちゃー、降ってきてもうたか」

sha「誰か傘…持ってねーよな」

kn「こりゃ濡れて帰るしかなさそうやな」

zm「はぇー、今日の天気予報では一日中晴れやって言ってたのにー」

私たちはひどく曖昧で、はっきりしていない
まるで雲が晴れない関係

ut「あー…」

zm「ん?大先生どないしたん?」

ut「今日Aちゃんも傘持ってってないんよ」

sha「A?」

rbr「確か今、大先生と一緒に暮らしとるっていってた子やんな?」

kn「女子中学生のな」

ut「シッマなんかそれ、その言い方はあかん」

zm「大先生…お前とうとう中学生にまで手出したんか…」

sha「大先生お前、尖ってんな〜!」

でもねお母さん。私、そろそろそんな雲には飽きちゃったの
だって待ってても一向に晴れないんだもん。ずーっと、まるで雨が降る前の雲り空みたい
言ったのにね?私、そんなはっきりしてない天気は嫌いだって

ut「そんなんちゃうわ!」

rbr「あれやっけ、確か〇〇さんの娘さん」

zm「あー!大先生が気持ち悪いぐらいデロデロに惚れとったあの女の人か!」

ut「気持ち悪いっ!?」

sha「珍しく俺らに紹介してきた人な」

もうそろそろさ、私も綺麗な空が見たいな
そりゃあきっと、雲一つない空は無理だろうけど

ut「はぁ、Aちゃん大丈夫やろか?」

rbr「一度帰ってから、学校に迎えに行ってあげたらどうや?」

ut「ほんまにこれやから童貞は…」

rbr「あん!?」

ut「それは、、あかんやろ」

sha「なんで?」

ut「…俺、Aちゃんの母親の元彼やねんで?やのにそんな父親みたいなことされたら、嫌やろ」

zm「え?でも確かAちゃんてお前の…」

あの人が呼ぶちゃん付けされた私の名前も
まるで同居をし始めたカップルが、距離を測り兼ねてるようなよそよそしさも、全部嫌い

Kn「…?大先生、その鞄から見えとるやつ」

Ut「え?」

鞄の中に入っていたのは、淡い色をした青色の折りたたみ傘

Ut「…!これっ」

それを手に取った時、どこか傘の骨組みに挟まれていたのか、ハラハラと落ちる一枚の紙

zm「大先生落ちたで」

Ut「え、うん」

そこに書かれていたのは、簡潔な一文だけ

【校門で待ってる】

それを見た瞬間、会社のエントランスから飛び出る1人の男
その様子を暖かく見守る数人の男性達、という不気味な光景


そろそろさ、そんなお天気とはおさらばしようよ
ねぇ、


まだ雲は晴れず、雨は止まない



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作者名:文字書き20名 x他10人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月4日 20時

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