色々なut先生企画・前編【w.r.w.r.d!】 (ページ2)

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微笑み返そうと思ったが遅く、私の言葉は途中で切られてしまっていた。蔑む青い瞳は両親同じくまたしても、こちらを向くことなんてなかった。そしてほかの幹部も、そんないじめのような態度をとる彼に、何も言えないのだった。

ut「お前は家にいろ、外に出られると恥やねん。」

その酷い憎しみに溢れた深海の碧を、忘れることなんてないでしょう、？

パーティの出席停止、同室拒否、居住地の住み分け。…まさかここまで嫌われるとは思ってなかった。オスマン様にお呼ばれして偶に鬱様のお部屋の前を通り過ぎる時があるが、大抵女の声が聞こえるのだ。見知らぬ女か、姉か。

『なぁ、俺アリスちゃんがよかったわ……』

『私も願うならここのお城で貴方様と住んでいたかったわ。』

そんなことを耳元で囁きあって愛を育む彼らをみてもなんとも思わなかった。姉でさえ、私をかばうことなんてないから。彼女が自分の完璧さに酔っていることはとっくの昔に知っていた。

os「いつも大先生がすまんなぁ、」

「…っ、いえ！私が悪いんですよ全て、」

目の前に置かれた美味しそうなティーカップに浮かぶミントの葉を眺めていると、突然声が掛かった。

os「そんなことないで、Aちゃんは頑張ってるやろ？」

「何も頑張れてないです…全部お姉様の方ができるんですし、仕方の無いことなんですよ。」

反射的に言葉が出てきてしまう。もっと言葉を慎まなければいけないのに。無視に軽蔑、大衆の目に恥を見せるわけには行かない、と外出禁止。今まで家族にやられてきたことと何ら変わりないのに、それが他人になるともっと辛かった。

すぅ、と目の前の彼は息を吸った。紅茶を啜って、ケーキをつついていたフォークをお皿の上に丁寧に置いてから、彼はこちらへ向き直った。