彼の過去 ページ32
dh「マークはね、ここで育ったんだ。いや、正確に言えば、ここに連れてきた。」
「え、？」
dh「アイツの両親は若くして死んだんだ。アイツの家は裕福でな。マークの父親の弟は生活が苦しくて、金目当てにアイツの両親を殺した。」
「そんな、」
マークのご両親が、亡くなってたなんて。
dh「両親が亡くなって、行くところがなくなったマークを引き取ったのは誰だと思う？...その弟夫婦さ。もちろんアイツは自分の両親を殺した奴が親代わりしてるなんて知らなかった。でもある日、知ってしまったんだ。たまたまアイツの家に行った俺の孫がな、血だらけになったマークを見つけて連れてきたんだ。」
「血だらけって、」
dh「弟夫婦を殺したわけじゃあない。アイツは自分で自分を傷つけたんだ。自分だけが生きているのが嫌でね。」
「...」
dh「孫が『コイツを頼む』ってここに連れてきた。まぁ、初めは大変だったwだした飯は台無しにする。家出するってね。クソガキだったんだよ」
「マークが、クソガキ」
あのマークが、クソガキ...
dh「でも高校に上がった頃かな？急に真面目になってね。元々私がやってた組を継ぎたいって言い出したんだ」
「七夢組って、」
dh「私の組だよ。私の時は朱夏組だったがね」
「そう、なんですね」
dh「アイツは、孤独なんだ。それに、ロクな人生送っちゃいない。Aさん、あなただけは、アイツのそばにずっといてやってくれ。」
ドヒさんは、私のことを真剣に見つめて言った。
「はい。私ずっとマークのそばにいます。」
dh「はっはっはっ！結婚式はいつかなぁ！孫のテイルには期待していないからひ孫は2人に任せようかなぁ！」
「ひ、ひ孫！？」
mk「ドヒさーん！A！こっちで足球しよ！」
「う、うん！」
dh「よし、行くかな」
「ドヒさん、あの、ありがとうございます。お話ししてくれて。」
dh「いいや、いいんだ。よろしく頼んだよ。」
「っはい！」
『マークじゃーな！』
『Aちゃんばいばーい！』
dh「気をつけてなー！」
mk「はーい！」
「ありがとうございましたー！」
みんなとも仲良くなれて、気がつけば夕方になっていた。
mk「なんか、仲良くなってたね、？w」
「まーね！」
mk「ねえ、ドヒさんとなに話してたの？」
「内緒！」
mk「ケチ！先行くもんね！」
拗ねた素振りをして段差を登り歩くマーク。いつもは大人っぽいマークしか見てこなかったから、少し子供っぽいマークを見てるとなんだかほんわかしてしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
irohac0802(プロフ) - 玄兎さん！コメントありがとうございます！NCTのみならずaespaを入れたりと結構くどい設定になってしまったかな…と悩んではいたのですが励みになりました！これからも応援よろしくお願いします！ (7月27日 16時) (
レス) id: 92bdde1f30 (このIDを非表示/違反報告)
irohac0802(プロフ) - yoroseさん！コメントありがとうございます！そのように言っていただいてとても嬉しいです！これからも更新していくのでよろしくお願いします！ (7月27日 16時) (レス) id: 92bdde1f30 (このIDを非表示/違反報告)
玄兎(プロフ) - 設定が面白くて続きが気になっちゃってます。応援してます♡🫶🏻 (7月25日 19時) (レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
yorose(プロフ) - ほんと面白いですこのお話！次回更新も待ってます！ (7月23日 19時) (レス) id: ea5756c655 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：iro82 | 作成日時：2023年7月16日 16時
