62話 ページ22
昼休み。
私は仮眠室に向かった。
相澤｢来たか。｣
『はい。遅くなって申し訳ありません。』
相澤｢大丈夫だ。それにしてもちゃんと休んでるか？｣
『最近はあまり…それより林間合宿の事なんですが、参加させてもらいます。』
相澤｢そうか。わかった。｣
私は伝えることを伝えたし、仮眠室を出ていこうとすると相澤先生に止められた。
相澤｢寝なさい。｣
『…ですが、一応仕事中なので寝るのは…』
相澤｢寝なさい。｣
『……はい。』
相澤先生の圧に負け、寝ることになった。
『…大丈夫ですか。色々と。』
それも何故か相澤先生の膝枕。
本当に何で？
相澤｢お前がちゃんと寝るか見張るからな。｣
『そんな疑いますか…』
相澤｢お前のことだからな。｣
相澤先生の大きな手が私の頭を撫でた。
…少し、兄さんの手に似てるかも。
私はゆっくりと目を閉じ眠った。
相澤｢(…呪術師と言えど、まだ小さな子どもだぞ。睡眠時間ぐらい用意しろ。それに、何でこんな優しい子が無理しなくちゃいけないんだ。)｣
相澤先生が怒っていた事は私は知らなかった。
ーーーーーーーーーー
相澤先生に起こされ、気づけば昼休みが終わる10分前になっていた。
『とても良く寝れました。ありがとうございます。』
相澤｢…ああ。｣
『…相澤先生怒ってますか？』
相澤｢…呪術師は理解ができない。｣
これはまた急ですね。
相澤｢何故七海のような優しい学生が、毎日睡眠時間も削らされ命を張らなくちゃいけないのかが理解ができない。｣
『え。』
そう言う意味でしたか…
まあ…でも……
『大量の呪いを作ってるのは貴方達、呪力を持たない人間ですよ。私達の睡眠時間を削ってるのも、命を張ってるのも、呪いを作ってる貴方達の所為です。』
相澤｢っ！！｣
『…オールマイトのように強いヒーローがいて世の中平和だと思いがちですが、光が強ければ影も強い。現に、ヴィランは総力を上げてきていることはUSJ襲撃事件の時に思い知らされたでしょう。ヒーロー殺し以来、大きな動きはない。つまり、何かしら準備をしているのだと考えられます。』
相澤｢……………｣
『…この世の中は生きにくいですよ。本当に。』
そう言って私は自傷気味に笑った。
『すみません。少し言いすぎました。』
相澤｢…いや…｣
『もうすぐ授業なのでこれで。失礼します。』
私はそう言って教室に向かった。
相澤｢…何がヒーローだ…｣
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ディズニー☆ - この作品とても読んでいて楽しかったです！続きが楽しみです！ (2022年1月21日 18時) (
レス) @page49 id: dc0aeecdb4 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 更新されてて嬉しかったです！これからも無理ない程度に頑張ってください！ (2021年12月7日 15時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編おめでとございます！毎日ワクワクしながら読んでおります！これからも無理ない程度に頑張ってください！ (2021年9月21日 16時) (レス) @page10 id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 続編おめでとうございます！前作から拝見していたのですが、とても面白くて更新が楽しみになっております。応援してます！頑張ってください！ (2021年9月19日 11時) (レス) id: d99c906f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2021年9月19日 11時
