我ガ儘ヲ言ウ ページ6
「お疲れ様です、姐さん」
「ああ、久しぶりじゃな、秋声。
何時ぶりじゃったか。」
「そうですね。こうして二人だけで話すのは半年ぶりじゃないでしょうか。」
「そうか、そんなに会ってなかったかのう。」
俺は今、姐さんの部屋にいる。
姐さんこと尾崎紅葉はこの組織の幹部の一人だ。
彼女はかなり多忙な身である上に、俺とじゃ全然立場が違うため最近二人で話すことは少なくなっていた。
まぁ、そもそも何で幹部である姐さんと下っ端の俺に接点があるのかは追々話すとして・・・
俺は可能性はほぼ零に等しいが首領の言葉を聞いて、自室にいるらしい姐さんに会い行くことにしたのだ。
◈
姐さんは持っていた湯飲みを机に戻す。
「秋声、飲み物は何が良いかえ。持ってきてやるから何でも言って良いんじゃよ。」
「俺は、あっ、いや、お気遣い無く。」
久々に会ったせいか、思わず昔の様なノリで話してしまいそうになった。
昔と今じゃいろいろ違う。
そりゃあ、この人からしたら俺はまだまだ子供かもしれないけど、自分では大人になったつもりなのだ。
立場も理解できるし、、
幹部をパシらせるようなことをしてはいけないってことも当然分かる。
だから
「えーと、俺が準備しますよ。
姐さんもお茶が少なくなってきてるみたいだし・・・
これって梅昆布茶ですよね？」
俺は机におかれた湯飲みに手を伸ばし、椅子から立ち上がりかけたところ阻止されてしまった。
「え？何ですか？」
「・・・何じゃ、その他人行儀な態度は。
気色悪いのう。
今はお互い
立場など気にするな。
昔のようにしても良んじゃよ。
秋声」
何が飲みたい？
姐さんは優しい笑みを浮かべながら尋ねた。
久々に見た気がする姐さんの微笑み、そんな風に優しく言われたら断れないに決まっている。
やっぱり姐さんは姐さんだ。
俺のことなんてお見通しなんだな。
「・・・コーラがほしいです。」
こういうときぐらい我が儘を言っても良いのかも。
「あと、できれば氷も入れてくれたら嬉しいです。」
「そんなものはここにはない。」
「え？」
「生意気いっとらんで緑茶でも飲んどれ。」
・
・
・
うん、
だよね(納得)。
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星を見守る砂岩(プロフ) - エリスちゃん笑笑笑笑笑笑笑首領とエリスちゃんの絡み大好きです (2018年11月30日 21時) (
レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
いろはす13(プロフ) - コメントありがとうございました。ここ最近多忙で、全くサイトを開くことができませんでしたが、これからボチボチ更新再開しようと思ってます。 (2018年11月14日 23時) (レス) id: 973a4edb64 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 描写が細かくてとても好きです。月並みな褒め文句しか出ませんが、主人公が突飛過ぎないところがリアルで面白かったです。これからも頑張ってください。 (2018年9月23日 18時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす13(プロフ) - 久々に見たら嬉しいコメントが来てて、ビックリしました。ありがとございます。これからも不定期ですが、頑張っていきたいです！ (2018年7月20日 18時) (レス) id: 430dba622a (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく楽しいです！更新応援しています･･･ (2018年7月12日 21時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろはす13 | 作成日時：2018年5月29日 13時
