第88話 ページ29
任務終了後、火影邸へと帰還し嫌がる子猫ちゃんを半ば無理矢理飼い主のご婦人の元へと返した私達。
案の定トラちゃんはよほど帰るのが嫌なのであろう、ニ″ャーーッと涙目で鳴き喚いていた。
ああ、可哀想なトラちゃん。神よ、この子が一体何をしたと言うのですか…君はよほど前世に何か酷いことでもやらかしたんだね、きっと。
「さて！カカシ隊第７班の次の任務はっと…んー…老中のぼっちゃんの子守に隣町までのおつかい、イモほりの手伝いか……」
そんな感じでトラちゃんに慈悲をくれている間にも、そう言ってつらつらとEランク任務を読み上げていくヒルゼンさん。
あ、イモほりいいじゃん楽しそうで。もうそれにしよう？護衛なんかやめて皆で焼きいも食ってハッピーエンドにしよう？？
そんなことを死んだ目をしながら思っていると、案の定ヒルゼンさんにナルトが反発し出した。
「ダメーッ！！そんなのノーサンキューーー！オレってばもっとこうスゲェー任務がやりてーの！他のにしてェ！！」
くっそこいつ余計なことを！いらねえよそんなスゲェー任務とか！お前は大人しくイモほりでもしてろ！！
そんなナルトにイルカ先生が叱りつけ、ヒルゼンさんも丁寧に任務がどのようなものなのかを説明する。
が、しかしナルトはそんな二人に耳も貸さず、一人背を向け本日のラーメンの味について悩んでいるだけだった。今思うけど、この子の度胸ほんとにすごいと思うわ。
そんなナルトに流石のカカシさんも注意する。そうだそうだ、もっと言ってやれ皆の衆。そしてこの子にイモを掘らせるのだ。
「けどオレってばもう…！いつまでもじぃちゃんが思ってるようなイタズラこぞうじゃねェんだぞ！」
…呑気にもそんなことを考えていると、ついにナルトがその台詞を言ってしまった。
そう、この任務の引き金となってしまったこの台詞……
「…分かった。お前がそこまで言うなら…」
え、いやあのいいです。そこまで言ってないのでそれ以上の事言わなくていいですヒルゼンさん。いやマジやめろで頼むから。
ちょ、まじでやめやめやめやめ！言うな言うな言うな言うな！！
その口を閉じろおおおおおおお！！！！
「……Cランクの任務をやってもらう。…ある人物の護衛任務だ」
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色葉 - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» キャー！！嬉しいですありがとうございます！これからも更新速度保てるように頑張ります！ (2017年9月5日 21時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - 続編おめでとうございます！更新も早いし、話も面白いので読んでいて楽しいです！ (2017年9月5日 20時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月5日 18時
