第86話 ページ27
「これにて演習終わり！全員合格！！よォーしィ！第７班は明日より任務開始だァ！！」
「やったああってばよォ！！オレ忍者！忍者！！忍者！！！」
「帰るぞ」
そう言ってそそくさと丸太に縛り付けられたナルトを放置して帰る私達。
遠くの方から縄をほどけというナルトの叫び声が聞こえてくるのであった……まる。
帰り道、途中でサスケとサクラと分かれ、家の近い私とカカシさんは自然と帰り道が同じになるため、二人で肩を並べて歩く。
『んあーーーっつっかれたぁー！！』
「はははっおつかれさん」
そう言ってぐぐっと伸びをする私を笑顔で見るカカシさん。
『にしてもほんと、カカシさんらしいですね。あの演習』
「まあね。それにしてもA、さっきも言ったがなんでお前演習の意味に気が付いていて敢えて単独行動なんかしたんだ？」
そう言われ、ピタッと動きを止めた私。ここで演習の話を振ってしまったことを後々後悔した。
な、なんて誤魔化そうか……
『……そりゃまぁ、私だけが理解してても、あの三人自体が自分からそのことに気が付かないと意味がないですしね』
そう言ってなんとかはぐらかす。しかしそれに追い討ちをかけてきたカカシさん。
「だからってあの三人からわざわざ隔離する必要なんか無かったんじゃないのか？他人を第一に考えるお前が、なんであいつらを誘いもしなかった？
それにいくら演習の意味に気がついていたからといって、まさか試験放棄までするとはなぁ……」
ギクギクッ
ま、まずい……
『…だからそれは…えーっとだからそのつまり……』
「つまり？」
『……じ、自分で考えなさい！！』
そう言ってビシィッとカカシさんを指さす。後になって思うがこれでは何か隠しているということがバレバレじゃないか。何やってんの自分…もっと他に良い言い訳あっただろ……
でもそんな良い言い訳を思い付かないほどに私はテンパっていた。
「………」
そんな私をじとっとした目付きで見下ろすカカシさん。
当の私は変な汗がダラダラ出てる。
「……はぁ。まあいいか。お前の事だ、きっと何か考えがあるんだろ。今は何も聞かないでおいてやるよ」
そう言うと再び歩き出したカカシさん。え、いいのそれで……
……まあいっか！何とかなったんなら結果オーライだ！！
『さっすがカカシさん！お礼に何か奢ってあげましょうか！』
「いや要らないからね」
その後もそんな感じで駄弁りながら二人で帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
色葉 - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» キャー！！嬉しいですありがとうございます！これからも更新速度保てるように頑張ります！ (2017年9月5日 21時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - 続編おめでとうございます！更新も早いし、話も面白いので読んでいて楽しいです！ (2017年9月5日 20時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月5日 18時
