第四十九話 ページ15
「入間は理事長の元で育ったから知らないかもしれないけど、ウルト家って本当は魔力がめちゃくちゃ多いんだよ」
「え?そうなんですか?でも、リガーレさんが魔力が多いとは聞いた事ないですけど…」
「うーん…説明すると長いんだけど…」
説明は長いので、ナレちゃんが設定します!
まず、ウルト家は裏切られ、ポーカーフェイスになった。
ポーカーフェイスは一種の呪い。
先祖が裏切られないようにかけた呪い。
笑顔になってても、それは上辺だけで心情が顔にでることは決してない。
本人が嬉しい時、笑顔になりたいならばそれは作らなければならない。自然に笑顔になる、なんてことは絶対にない。
リガーレが辛いものを食べている時、話しかけられ、ポーカーフェイスが崩れるのは、決して心情が顔にでているのではなく、真顔以外のどれかの顔がでているだけである。
ウルト家の呪いは、全てのことを表にださないこと。
それは、魔力も同じ。
元々、魔力が多いウルト家だが、呪いによって使える魔力は体内にある魔力のほんの少し。
だが、それを操ることはできる。
しかし、それには相当な鍛錬が必要。
今の時点で自由に扱えるのはリガーレのお祖母様だけである。
「って言うわけ。それで、なんで寮なのかって…ってなんで泣いてるの?!」
「だって…そんな呪いが…ぐずっ」
「入間はおかしいね。悪魔らしくない。それで、続きだけど、」
そんなウルト家だが、体内にある魔力を放出しないでとどめるのはいつか限界がくる。
しかも、ほんの少ししか出すことができないウルト家は魔力がいつ暴走してもおかしくない。
なので、定期的に魔力を安定させる儀式を行っている。
だが、それも完全に安定している訳では無い。感情、気分、魔術、なにかのきっかけでいつ暴走してもおかしくは無い。
特に悪周期は暴走しやすい。
いつ暴走してもおかしくは無いので、基本寮などは行かない。
「だから私は寮じゃないんだ。でも、入間がいるから少しは泊まるよ。」
「え!大丈夫なの?!」
「うん。魔力安定剤っていうのがあったね。お祖母様が作ってくださったんだ。これを飲めば儀式を1回とばしても大丈夫。100%じゃないけどね。」
「そうなんだ…全然知らなかった。」
「まぁ、知ったところでね」
「そんなこと「新入り!リガーレ!休憩は終わりだ!」あ、イエッサ!」
「よし、行こう!」
「あ、はい!」
「返事は?」
「イ、イエッサ!」
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キタキツネ(プロフ) - 千狐さん» めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!私はまだまだなので、そんなに凄くないですよ。ダリ先生は、オチにしようかなーって考えてるので変な風に絡ませちゃってます(笑) (8月11日 15時) (レス) id: b846d9015b (このIDを非表示/違反報告)
千狐 - 私この作品大好きです!私も魔関所の作品書いてるんですけど、それとは比べ物にならないほどすごく面白くてダリ先生との掛け合いが好きです! (8月11日 15時) (レス) @page4 id: 60a847cabd (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@新垢(プロフ) - キタキツネさん» いえいえ、どういたしまして〜! (8月11日 15時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
キタキツネ(プロフ) - yit高梨アヤメ@新垢さん» すみません💦気づいていませんでした。ありがとうございます! (8月11日 15時) (レス) id: b846d9015b (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@新垢(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月11日 14時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キタキツネ | 作成日時:2023年8月10日 13時