ポーカーフェイス (ページ40)

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第三十八話ページ40

後夜祭

悪魔学校講堂

「ーー只今より
師団披露最終行事
優秀師団表彰式を始めます！」

(いよいよ、か。プレゼンターはもちろん…)

「プレゼンターは我らが会長！
アザゼル･アメリ！！」

(あいつ…会長を呼び捨てに…様付け、せめてさん付けは絶対だろ？！)

(ひっ、殺気が)

「皆ご苦労だった。今年も盛大で賑やかな披露になったことを嬉しく思う！
では」

(さすが会長！師団への労いも欠かさない！)

「早々に表彰へ移ろうッまずは第3位ッ
努力賞！
サキュバス師団！
『前夜祭･本祭ともにその華やかさで大いに祭りを盛り上げた』と票が集まった
賞品として「豪華師団室」を贈呈する！」

「おめでとー」

「さすが〜」

(サキュバス師団…可愛い悪魔が勢揃い…今度カイム連れて見に行くかな？)

(同士の香りが…)

「続いて第2位！！
凄いで賞！！
魔術開発師団！！
魔術体験コーナーなど、生徒の交流を通じ魔術の発展に貢献！新魔術にも目を見張るものなあった！」

「賞品は「団費増額」と「希望賞品の贈呈です！」」

「おしかったね(笑)」

「次は特賞とるわ」

(新魔術…あれ生徒会に申請来たときはちょっと疑った。ごめんなさい)

「ここまでは順当だよな」

「やっぱ魔開はカッケーな！」

「さぁ次はいよいよ…」

「それでは最後ーー…皆、準備はいいな
2日間の師団披露その中で最も評価された第1位の師団だ！皆で彼らの栄誉を称えよう
栄えのある特賞はーーー…
放送師団！！
おめでとう」

「ありがとうございます…ッ！！」

「師団披露中の度重なるサプライズやトラブルにも冷静かつ迅速に対処し…2日間絶えず放送を続けた忍耐力は賞賛に値する！」

「いつも目立たない放送師団がとるとは…快挙だね」

(…あの師団じゃないのか)

「僕は魔具研究師団がとると思ってたよ」

「…シャックスか。相方はどうした？」

「ジャズのこと？なんか部員で集まって泣いてる」

「…まあ、私も魔具研に入れた」

「そうだよね！はなび凄かった！」

「花火…な」

「どっちでもいいでしょ。そういうところがヒッなんでもありません。」

「では閉会を…えっ」

「粛に」

「エギー先生？なんだろ？」

「…知らない」

「本来ならばここで閉会だが…1点報告がある。今回の師団披露は例年に比べ特にトラブルが多かった。その中でーー…
教師たちに報告もせずに…自分たちだけで危険かつ派手な披露を成し遂げた師団がある」

(！まさか…)