ポーカーフェイス (ページ36)

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第三十四話ページ36

「会長、ダリ先生が…」

「わかった。ありがとう。」

「いえ、全然」

ダリとアメリは何かを話すとアメリは生徒会にこういった。

「これより、サプライズイベントによるトラブルに対処するため、全員持ち場につけ！」

「「「「「はい！」」」」」

「リガーレは生徒数を確認してくれるか？」

「はい！」

リガーレは生徒数を確認するため、羽で上空にのぼった。

(…ほとんど揃ってるけど、数名いない…入間軍もいない。とりあえず報告だな)

「会長！数名いませんが、ほとんど揃っています。」

「そうか。ありがとう。」

リガーレはトラブルが起きないように、生徒を見回る。

(申請のないサプライズイベント、まるで逃がさないとでも言うかのように囲む壁。空から見てバビルス全体を囲っていることがわかった。そして、異常なまでに生徒が集まるのが早い。まるで集めようとしてるみたいに…なぜ？集めてどうする？)

すると、本祭開始のカウントダウンが始まる。

「さあっいよいよ！本祭開始のカウントダウンだ！！」

「残り30秒！」

(まるでこの学校に生徒を閉じ込めて何かしようとしてるみたいだ。だが誰が？なんの為に？)

「残り10秒！」

(教師にしか解決出来ない問題…それほどまでに緊急事態なのか？)

「残り5秒！」

(そして、入間軍…いや、魔具研究師団がいない。)

「3！」

「2！」

「1！」

ヒュルルルルル

ドッパァン

「おっおおおおおお！？？」

「なんだありゃー！！」

「すげええ」

「キレーイ！」

(?!)

「会長、あれは…」

「入間……！？」

(入間？！…あれが入間の出し物？もしかして、あの壁を作ったのも入間の仕業としたら…申請のない企画、生徒を一番見えやすいであろう中庭に集めた…全て入間の仕業としたら辻褄が合う。お咎目は理事長の孫なら権力でどうとでもできる。理事長が入間を大好きなのは入学式で既に知れ渡っている。)

全然、いや、少しはあっているであろう勘違いは加速する。

(この全てが入間の仕業だとしたら？危険すぎる企画だ。もしかしたらけが人もでていたかもしれない…現に理事長が帰って来なかったら確実にけが人がでていた。入間…目立つためなら手段を選ばないということか。最近警戒心が緩んでいたかな。警戒せねば、自分を守れるのは自分しかいないのだから！)