ポーカーフェイス (ページ21)

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第二十話ページ21

リガーレはライムに職員室まで引っ張られてきた。

「とりあえず、落ち着きましょう」

「私は落ち着いてます。何％だったんですか？」

「それが…65％だったのよ…」

「良いじゃないですか。何が問題なんですか？」

「低いのが問題なのよ！！私の勘では９０％はかたいとみたわ。」

「いや、そんなわけないじゃないですか。」

「そんなわけあるのよ！でも今原因がわかったわ。」

「なんですか？」

「そのポーカーフェイスよ。あなた魅力はあるのにそのポーカーフェイスで消されちゃってるわ。」

「そんなこと言われても…」

「せめて笑顔ぐらいできるようになりなさい！！」

「でも、家の決まりで…」

「そんなの知ってるわ。でも、笑顔を浮かべておけば心情が悟られることも無いわよ。」

「確かに…一理ありますね…」

「でしょ？そうと決まれば今日から特訓よ！！」

「え、覚えなくていいですよ笑顔なんて…」

「…ベイビーちゃん、今度ツムル先生と出掛けるのよね…」

「はい」

「じゃあそのためにも笑顔は覚えといた方がいいんじゃない？」

「そうなんですか？」

「そうよ！！仲良くなりたいでしょ？」

「はい！！」

「特訓やる？」

「やります！！」

(やっぱりこの子も恋する乙女…好きな人には全力で行きたいわよね！！)

(そっか…ツムル先生は女性だし、それなら同性のライム先生の言うことを聞いといた方が仲良くなれるかも！？)

お互いまさかこんなにもすれ違っているとは夢にも思わない。

面白そうなのでまだリガーレにはツムルが男性だということは内密にしておく。