ポーカーフェイス (ページ16)

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第十五話ページ16

「位階を上げたい…？」

「うん…その…せめて「２」にって……」

「だからアズくんとリガーレさんに位階を上げる方法を教えてほしいなと…」

「アズくん！？」

(なんで泣いてんの？こいつは…)

(もしや入間様は位階に興味がないのかと思っていたが…やはり本心では悔しかったのだ！)

(位階を上げる…やっと化けの皮はがれてきたかな？多分こいつは悔しかったとか何とか思っていたと思っているんだろうな…)

「(騙されて可哀想な奴…)ふっ」

「何故今鼻で笑った！？貴様なんと」

「阿呆じゃん」

「貴様！！」

「お、落ち着いてアズくん」

「入間様！こんな奴に頼ってはいけません！！」

「私も協力するつもりはない。勝手にやるんだな」

それだけ言うと教室に戻るリガーレ

「お、リガーレさん。」

「アンドロか」

「やっほー何してたの？」

「いや、ちょっとな」

「ふーん」

するとリガーレは席をたち何故かジュースをジャズに渡す。

「やるよこれ」

「え、なんでまた急に？」

「いつもより元気がないように見えた。いらなかったら捨てろ」

そういうとどこかへ去っていくリガーレ

残されたジャズは思わず膝を着いた。

「ッはぁーあれは反則。惚れるじゃん」

リガーレは冷たいながらも良心は持っているので自然とその優しさがでてしまい、ツンデレになる。

それによって落ちる男も少なくない。

「まじで反則。これ飲めないじゃん…」

ジャズもその1人である。

薄々リガーレの優しさに気づいてはいたが、こう直接向けられると照れるのである。

リガーレは普通に接しているつもりなので傍から見れば悪魔誑しである。