No.70 I still remember you. ページ25
Aside
───私、今…轟くんとキスしてる。
今まで愛のないキスしか知らなかった
けど
『(もっとしてほしいと思うキスは…初めてだ…)』
何度もキスを重ねたため、息を整えようと少し離れる。
『…と、轟くん……あの…///』
轟「…っ！！」
…え？
『轟…くん？』
どうしてそんな辛そうな…
『どうしたの…？轟く…』
轟「……俺…何して…」
『え？』
頬は赤いものの、口を抑えて辛そうな顔をしてそして
轟「…悪ィ……」
轟くんは私から逃げるように教卓の外に出て
そして
轟「“─────”」
『…えっ…？』
…そう言って轟くんは教室を出て行こうとした。
『やっ…待って！轟くん…！！』
届く筈もなく、轟くんの姿がドアに変わった。
──…一瞬、轟くんが悲しそうな顔をしているような気がした。
…教室に、取り残された私。
私は何が何だかわからないまま、暫くつっ立ってたままだった。
──熱くて、少し強引なキス。
唇に触れてみると、轟くんの熱が、感触がまだ残ってる。
キスをしてる時、轟くんがまるで別人のように見えた。
私の事を欲しているような、眼だった。
『……何で…』
でも、遊郭に来る人たちとは違って優しくて
轟くんに触れられる事が、あのキスが…
“───悪ィ…忘れてくれ…───”
『忘れられる訳ないでしょ、ばかぁ…っ！』
あの日私を助けてくれた時から
美味しそうに私の作った和菓子を食べてくれる轟くんが
私にしか向けない無垢な笑顔が
『やっと…言えると思ったのに…』
涙が、止まらない。
拒まれた事の苦しさが
忘れろと言われた時の哀しみが
全部涙となって溢れ出す。
……ずっと、伝えたかったのに…
どうして伝えられないんだろう。
想いが溢れて止まらないのに、上手く伝わらない…───
ただそれがどうしようもなく辛くて、また一つ大粒の涙が流れた。
『……好きだよ…轟くん…』
そして、文化祭終了を告げる鐘が校舎に鳴り響いた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
タイトル─I still remember you.
───…私はまだあなたを覚えてる。
＊
ヒロアカコラボカフェ…なんと私の誕生日に当たったんですよ！！
すっごい嬉しいです！ありがとうございます！！
No.番外編(3) 入れ替わり、そして強がり。→←No.69 I wanna say I love you.
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赫夜 - いろはさんおはようございます赫夜デス徹夜のお仕事ご苦労様デス！！先程こちらがわの内容一部を読ませて頂いたところいよいよclimax的な展開になって来てますが主人公ちゃんと焦凍君との関係は一体どんな感じ生るか次回が気になりますね( ☆∀☆)！！ (2017年8月20日 9時) (
レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤みくる☆(プロフ) - いろはさんこんばんは！初めまして。みくるです。この小説とっても好きでした。占いツクールもしかしたら辞めてしまうのは悲しいですが、最後まで楽しく読みさせてもらいます！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: 82d84599f7 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - いろは。さん» いろはさんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでも残業ご苦労様なのデス(*´ω｀*)先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんに未だに酷い行動をして思い後悔を背負っている焦凍君ですが果たしてこの後どうなって仕舞うのでしょうか… (2017年8月12日 22時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 栞魔さん» 応援ありがとうございます！！宿題大変ですよね笑お互い頑張りましょう！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 白い狼さん» ありがとうございます！！白い狼さんも受験頑張ってください！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2017年5月25日 18時
