No.68 お前の為ならたとえどんな事でも。 ページ23
轟side
これ以上女子に捕まりたくなくて、そして最近A不足でもっと傍にいたかったから、運好く見つけた空き教室に逃げ込んだ。
轟「ここなら大丈夫だろ」
『…いいの？写真撮ってあげなくて…』
轟「もうファンサービスは懲りごりだ。たくさん客来たしもう充分だろ」
『…そっか』
Aは少し、安堵したように見えた。
…もしかして嫉妬してくれてたのだろうか？
これは…自惚れてもいいのか？
『…やっぱり、轟くんも食券ほしいの？』
轟「は？」
『ほら、轟くん…行事はあまり興味なさそうだから、珍しいなって思って』
…ああ、そういうことか。
嫉妬ではなくて、優勝しそうだと思って安堵したのか。
……それが何故か少し寂しく感じた。
轟「…別に食券欲しいって訳じゃねえよ」
『え？』
そう。
俺にはAと一緒に二日間文化祭を楽しむという予定があったんだ。
なのに、客寄せの為だって言われてこんなにシフト組まれて、文句の一つでも言ってやりたかった。
けど、物欲のないAが珍しく食券が欲しいと強く主張したのだ。
どうしてかは問い詰めなかったが、それだけ何か強い願いがあるだろう。
そんなAの願いを、叶えてやりたかった。
お前の為ならと思ったから、面倒なコスプレしてブラックなシフトでも頑張れた。
でもこんな事知られたら何かかっこわりィな…
轟「まあ…気まぐれ、かな」
『そっか！』
そう言って結局俺は誤魔化してしまった。
『…ウェイター姿、とてもかっこよかった』
…何でお前はさらりとそういう事言えるんだよ。
こっちはまだ“可愛い”すら恥ずかしくて言えねえのに。
でも言わなきゃ進まねえもんな…
轟「お前も…その……似合って……た…///」
『え？！み、みみ見たの？！！』
予想外に、照れるどころか驚かれた。
轟「俺だけ見られるのはフェアじゃなかったからな」
『おいそこ、ドヤ顔するな』
轟「…お前キャラが行方不明になってるぞ」
…会話が何だか可笑しくてお互い笑った。
その笑い声が聞こえたのだろう。
「あ！この教室から轟くんの声が聞こえる！！」
『えっ？！ど、どうしよ見つかる…！』
……やっと二人きりになれたのに見つかってたまるかよ。
轟「どっか隠れるところは…」
教室を見渡してふと眼中に入ったのは、教卓だった。
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赫夜 - いろはさんおはようございます赫夜デス徹夜のお仕事ご苦労様デス！！先程こちらがわの内容一部を読ませて頂いたところいよいよclimax的な展開になって来てますが主人公ちゃんと焦凍君との関係は一体どんな感じ生るか次回が気になりますね( ☆∀☆)！！ (2017年8月20日 9時) (
レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤みくる☆(プロフ) - いろはさんこんばんは！初めまして。みくるです。この小説とっても好きでした。占いツクールもしかしたら辞めてしまうのは悲しいですが、最後まで楽しく読みさせてもらいます！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: 82d84599f7 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - いろは。さん» いろはさんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでも残業ご苦労様なのデス(*´ω｀*)先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんに未だに酷い行動をして思い後悔を背負っている焦凍君ですが果たしてこの後どうなって仕舞うのでしょうか… (2017年8月12日 22時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 栞魔さん» 応援ありがとうございます！！宿題大変ですよね笑お互い頑張りましょう！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 白い狼さん» ありがとうございます！！白い狼さんも受験頑張ってください！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2017年5月25日 18時
