No.67 怖がり。 ページ22
Aside
轟「…大丈夫か？水飲むか？」
『だっ…大丈っ…ﾋｯｸ…ｸﾞｽｯ……大丈夫、です…』
轟「無理すんな、ゆっくりでいいから」
何で私がこんな泣き崩れているのかというと、遡ること十数分前…───
『お化け屋敷入ってみたい！』
轟「どうした突然」
『ご飯も食べ終わったし、次はどこ行こうかなって思ってパンフ見たら、B組がお化け屋敷やってるみたいで！
私お化け屋敷とか行ったことないから行ってみたいなって！！』
轟「俺は別にいいが、お前は怖いの大丈夫なのか？」
『わかんないけど、多分平気！！
轟くんは？』
轟「普通？」
『何で“？”なの…』
それで、実際入ってみたら…
「ウォオオオォォオオァァアァア！！！」
『イヤァァーーーーーーッッ！！！！』
お化け役の方々にまんまと驚かされて、思わず泣いてしまったのだ。
そして只今、私たちは廊下の窓際で(私の涙が止まらないので)休憩中です。
『…ｯﾌﾟﾊｧ…お水買ってきてくれてありがとう、轟くん。お金返すよ』
轟「バカ何言ってんだ…お前にやったんだから、金なんかいらねえよ」
『えっ、い、いいの…？』
轟「ああ」
轟くんは小さく頷いて、そして私の頭を優しく撫でた。
轟「だから、素直に受け取っとけ」
轟くんの手が優しくて、温かくて心地好くて…ずっと、こうしていて欲しかった。
だから…───
『……もっと触って…』
轟「…え？」
……ハッ！！私、何でこんな恥ずかしい事言ってんだろ…！？
しかも轟くんが今までに見たことないくらい呆気に取られてる。
『あっあの！///私ちょっと鏡見てくるね…っ！！///』
そんな状況に耐えるに耐えられなくてその場を立ち去ろうとした…
けど、それを轟くんは許すまいと私の腕を掴んだ。
『と、とどろ…──』
そう言いかけた所で、少し離れた所にいる数人の女子達がこちらに気づいた。
「あ！あの人体育祭で二位の轟焦凍くんじゃない？！」
「本当だ！！ね、一緒に写真撮ってもらおうよ」
…あ、轟くん……こんなに有名だったんだ…
──────ｽﾞｷﾝ…
轟くんが、ファンサービスであの子達の方に行くのかもしれないのが何だかすごく…
轟「A」
『え？』
轟「こっち来い」
轟くんは私の手を握って、まるで私たちが彼女たちから逃げるように、走り出した。
No.68 お前の為ならたとえどんな事でも。→←No.66 一緒にまわろう。
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赫夜 - いろはさんおはようございます赫夜デス徹夜のお仕事ご苦労様デス！！先程こちらがわの内容一部を読ませて頂いたところいよいよclimax的な展開になって来てますが主人公ちゃんと焦凍君との関係は一体どんな感じ生るか次回が気になりますね( ☆∀☆)！！ (2017年8月20日 9時) (
レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤みくる☆(プロフ) - いろはさんこんばんは！初めまして。みくるです。この小説とっても好きでした。占いツクールもしかしたら辞めてしまうのは悲しいですが、最後まで楽しく読みさせてもらいます！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: 82d84599f7 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - いろは。さん» いろはさんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでも残業ご苦労様なのデス(*´ω｀*)先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんに未だに酷い行動をして思い後悔を背負っている焦凍君ですが果たしてこの後どうなって仕舞うのでしょうか… (2017年8月12日 22時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 栞魔さん» 応援ありがとうございます！！宿題大変ですよね笑お互い頑張りましょう！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは。(プロフ) - 白い狼さん» ありがとうございます！！白い狼さんも受験頑張ってください！！ (2017年8月12日 9時) (レス) id: 3957b523e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2017年5月25日 18時
