第407話 ページ18
「すいません！この人お願いします！！」
おそらく最後であろう重症人を病院へと運び終わった。
...ほんとにこれで最後だといいけど...。
にしてもさっきの人.....多分、もうやられちゃってるよね.....。
最後に聞いたあの人のうめき声が脳内で再生される。奥歯をギリッとかみ締めた。
...ううん、今ここで凹んでいる暇はない。あの人の代わりに、今度は私が誰かを助けないと。
「...よし」
覚悟を決めた私は震える手を握りしめ、ペインの元...もとい___カカシさんの元へと思いっきり走り出した。
この後、カカシさんは死ぬ。
でももし原作通り話が進めば確実に生き返る。カカシさん以外の、みんなも。
...でももし、原作通り話が進まなかったら？
さっきから私が怯えている理由はそれだ。
カカシさんが本当に死んでしまったらどうしよう。生き返らなかったらどうしよう。
...ううん、カカシさんだけじゃない。ナルトも、サクラも、イルカ先生も、ヒナタも、他のみんなも、いっぱい。
誰一人として欠けさせたくない。助けたい。
そんな思いで頭がいっぱいだ。
...大丈夫。絶対に、私がみんなを守ってみせる。
「！！」
数メートル先にそにその背中はあった。
しかしその人の体はほとんど地面に埋まっていて、顔は俯いてしまっていた。
その近くでチョウジが倒れてしまっていて、そのまた近くでチョウジのお父さん...チョウザさんが動かなくなってしまっていた。
そしてその光景を、ペインは流し見ていた。
「.....」
純粋な殺意が湧いた。
この光景はよく覚えている。ペインの、長門の経緯だって知っている。
でも、それでも。
実際にこの目で見てみると、大好きなみんなが、愛する人が痛めつけられた光景を実際に見ると心はあっという間に別の色に染まった。
...許さない。
これ以上私をキレさせるな。これ以上私の仲間を傷つけないで。あの人をこれ以上苦しめないで。
心はあっという間にそんな思いでいっぱいになった。
こんな言い方をすればあれだが、どうせ相手は死体だ。1発殴り飛ばすくらいならバチは当たらはいだろう。
...だから
「！！」
もうこれ以上
「...A.....！？」
私の仲間を傷つけることは
「.......」
「辞めて」
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色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます！嬉しいです！！ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります！！ (2019年8月20日 20時) (
レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります！！今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります！！更新楽しみにしております！！ (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2019年7月18日 14時
