第400話 カカシside ページ11
Aが森の奥へと消えてから数分。オレはAの居場所を特定するため、気配を探っていた。
...にしてもよくこの短期間でここまで強くなったものだ。レベルにして中忍レベルに達するか否か...やはり前の力の記憶が残っているおかげだろう。
.....ま、だからといって簡単に鈴、取らせるつもりは無いんだけどね。
「!」
そんなことを考えていると近くに人間の気配を察知した。どうやらすぐ近くにいるらしい。
「.......」
辺りに意識を集中させ、場所を特定させる。
「.......そこだ!」
「!」
そしてその方向へクナイを投げると、案の定それを交わした本人が木の影から飛び出してきた。
「そんなコソコソ隠れてちゃ取れるもんも取れないぞ」
「分かってますよ!」
そういうなり今度はAが反撃してきた。オレと同じようにクナイを飛ばし、更には先程しかけたのだろう、丸太や手裏剣などのトラップを次々と発動させて行った。
...しかしまあトラップの仕掛けも上手くなっちゃって...流石のオレも交わすのに少し厄介だ.....!
「水遁・水鮫弾!」
「ッ!」
そしてそんなトラップの山に加えてのAの攻撃。
...こりゃあ空中で印を組まないと反撃できないな。
しかしそうしよう物なら容赦なく次のトラップが襲いかかる。
.....その為には一先ずこの場から抜け出さないとな...。
「なかなか当たんないな...そらっ!」
するとまたもやクナイが飛んでくる。それをはじき返し、そしてトラップを避けの繰り返し。なかなかこの連鎖から抜け出せない。
「まーこんなにも用意してくれちゃって.....だがそんなんじゃオレの隙は作れないぞ!」
「くそっ...相変わらずねちっこいなあ!」
現にオレに攻撃を繰り出し続けているAは明らかにタイミングを見計らっていた。
...しかし流石にキツくなってきたな...いい加減この場所から1度抜け出さないと。
そう思い距離を取ろうとし、またもややってきたトラップを必要以上に飛んで避けた時だった。
「っあーもう!!そんなんだから奥さんにイチャパラ捨てられるんですよ!!」
「.....えっ」
「あっ」
一瞬、ピタリと時が止まった。目の前にはやってしまったと言わんばかりのAの顔。その額には冷や汗がダラダラと流れていた。
途端、処理しきれない程の情報量が頭に駆け巡る。
「...お...お前それ」
「解!」
「何ッ!?」
その瞬間、俺の後ろの木が大爆発を起こした。
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色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!嬉しいです!!ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります!! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります!!今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります!!更新楽しみにしております!! (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年7月18日 14時