第131話 ページ2
「そういうお前はどうなんだよ?見てる限りじゃ、よっぽどオレらよりも出来てないみてぇだが?」
『……ほっとけ』
…とりあえずサスケは後で潰すか。
騒がしかった夕食も済み、今は皆で暖かいお茶を頂き、一息着く。しかしその間でも私の気は休まらず、どうすれば少しでも早くチャクラを体に慣らすことができるのかをずっと考え込んでいた。
その一方で皆はイナリ君の昔の話…つまりは彼ののお父さんの話をタズナさんから聞かされていたのだが、私はそれを右から左へと聞き流し、自分の考え事に集中する。
もちろん私の行動は失礼だとは思うし、何度聞いてもこの話はつらく、ひどい話だと思う。
でももうそれを知っている私には、今更その話の干渉に浸っている暇なんてない。そんなことよりも今は、そのガトーの野郎をぶっ潰すためにも、いち速くチャクラを体に慣らす方法を考えなくちゃいけないんだ。
そう思い、改めて皆がタズナさんの話に聞き入っている間にも、一人真剣にその方法を考える。
…確かカカシさんは、チャクラに慣れるのは時間の経過次第だって言ってたよね?ってことは、常日頃からずっとチャクラを使用状態にしとけばいいんじゃないの?
でもどうやって……何かの術を常に使用しとくとか?となれば、都合がいいのはやっぱり変化の術か影分身辺りか……ん?影分身!?
その時、ふと私の頭にピーンと一つのアイデアが思い浮かんだ。
…そうだこれだ!!影分身だ!!これならいけるかもしれない……!!
「A」
そうだよ!確か原作で、ナルトが形態変化と性質変化の修行してたときに影分身の経験値還元利用して修行してたよね?だったら私もあれやりゃあいいだけの話じゃんか!!
「おーい」
うわー何で私こんな簡単なことに気づかなかったんだろう!!これならチャクラ慣れもコントロールも倍にできて一石二鳥じゃん!確かにまだ多重影分身は二体までしか出せないけど、無いよりかは全然まし……
「コラ」
『痛っ!?』
突然私のおでこに僅かな痛みが走った。そのことでハッと我に帰り、驚いて顔をあげるとそこにはなにやら怪訝そうな表情のカカシさんが。
『ちょっとカカシさん、いきなりなにするんですか!』
「そりゃこっちの台詞だ。さっきからずっと呼んでたでしょーがよ…何も反応しないお前が悪い」
え、そうだったの!?考えすぎてたせいかな、全然気づかなかった……
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月20日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす!!!滅茶苦茶嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です!超応援してます!頑張ってください! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ!!?めちゃくちゃうれしいです!!本当にありがとうございますー!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます!とても面白いです!がんばってください!私もうこの話のファンになっちゃいましたw! (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2017年10月8日 13時