第520話 ページ31
「.....もしかしてバレンタインの材料？」
私のカゴの中身を見たヒナタがそう尋ねる。
「あ...うん！今まではあんまり時間取れなくていつも既製品だったんだけど、今年は作ってみようかなって。あっなんならヒナタにもあげるよ！」
「えっいいの...？大変じゃない？」
「全然！ヒナタにはいつも仲良くしてもらってるし、私が作りたいから作る！」
「わぁ...嬉しい...！じゃあ私もお返しするね！」
「ほんと！？やったあ！」
こうして私はヒナタとバレンタインデーのお菓子を交換することになった。
その後はヒナタもどうやらバレンタインデーの材料を買いに来たらしかったので、一緒に再び材料コーナーを巡ってそれぞれの材料を買い足していった。
途中、事前にカゴの中に入っていた材料とは全く別のものを新しくカゴに入れる私に、ヒナタが不思議そうに尋ねる。
「...？Aちゃん、チョコ2種類作るの？」
「えっ？.....あーうん。ちょっと甘いもの苦手な人がいてさ.....その人用っていうか.....」
「そうなんだ.....優しいね」
「いやいや.....そういうヒナタはやっぱりナルトに渡すの？」
「っ.....うん.....でも...毎年ちゃんと渡せてないんだ.....」
どこか悲しそうにそう言うヒナタ。恥ずかしがり屋の彼女にとって、好きな人への勇気の一歩は誰よりも大きいのだろう。
「.....そっか。今年は渡せるといいね！私応援してるから！」
「！.....うん、ありがとう」
その後会計を済ませた私たちは、久しぶりに会ったのだから少し話そうということで、近くの公園へとやってきていた。
冬の寒空の中、お互いの近況報告なんかをしながら駄弁っていると、不意にヒナタがこんな話題を振ってきた。
「.....あのね、実はAちゃんに聞きたいことがあって.....」
「うん？何？」
「その.....最近ナルト君と合ってたりって...する？」
「.....あー.....実は私も最近あんまり会ってないんだ。ナルト、今は勉強で忙しいらしくて.....私もカカシさんの手伝いで火影室に篭ってることが多いんだ」
「.....そっか...ごめんね、変なこと聞いて」
私がそう言うと残念そうにヒナタは笑った。
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千 - 続き嬉しいです！カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜！カカシ先生が尊い！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きがとても気になります！！！カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2020年5月24日 0時
