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第516話 ページ27

その後、サクラと別れた私は真っ直ぐ家へ帰ろうとしていた。


.....でもサクラとの会話が常に思い起こされて、なかなか気持ちが休まらない。


恋愛.....告白.....付き合う.....年の差.....。


.....恋というのは厄介なものだ。自覚した瞬間、こんなにもその人物の事だけで頭が一杯になるなんて。この世に存在する全てのラブソングに拍手喝采を送ろう。


「.....はぁ...」


.....付き合う.....あの人と?


あの人と付き合ったらどんな感じなんだろう。


すると丁度その時、タイミングが良いのか悪いのか.....遠くの方で仲良く手を繋ぐカップルの姿が目に映った。


.....もし私がカカシさんと付き合ったら.....あんな感じで仲良く手を繋いで.....笑いあって.....そうそう、そしてゆくゆくはキ.......。


「.......」


.....いやぁ〜無理無理無理無理!!でもそうだよね、恋人になるってことはそういうこともするんだよね!?え、無理なんだけど!!私そんなの考えられないわ!!


手を繋ぐ所まで頭の中で想像を膨らませた瞬間、一気にその想像を振り払う。恥ずかしすぎて泣けてきた。


.....やっぱり私には無理だ.....あの人と恋人関係になったりなんてすれば.....ダメだ、心臓に悪すぎる。毎日死ぬ。


.....大体なんで告白しても振られないなんて言いきれるんだろう。その理由を聞いた時サクラは「あんたがバカだからよ」って言ってたけど.....なんの理由にもなってないのだが。


あの人の事だ。仕事をきっかけに私の告白を断る可能性だって大いにあるじゃないか。きっと私が傷つかないように優しく断るんだろうな.....。


「.....つら」

「何が辛いって?」

「ハイヤーーーーッ!!!」

「は?」


突然背後から聞こえた今一番聞きたくない声に、私は訳の分からない叫び声を上げ一気に距離を取る。当の本人はポカンとした顔を浮かべていた。


「え.....ちょっと、大丈夫?」

「だっだだだだ大丈夫大丈夫!ちょっとびっくりしただけです!!あはははは!!」

「.....?そ、そう.....」


自分でも無理があるだろうと思う。苦しいと思いつつも、それでも何とか誤魔化した。

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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- 続き嬉しいです!カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜!カカシ先生が尊い!!これからも更新頑張ってください!! (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます!!続きがとても気になります!!!カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2020年5月24日 0時

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