第505話 ページ16
輪廻祭が終わって、年も明けた頃。まだまだ寒い季節が続く中、今日も私は火影室に立てこもっていた。
書類の整理をしながら、ついでに使わなくなった本なんかを片していく。
しかしその途中、メモや資料の分類分けなんかによく使う付箋がもうないことに気がついた。
付箋がないと何かと不便だし、息抜きと差し入れのついでに買いに行くか...。
「カカシさんすいません、私ちょっと付箋買いに行ってきますね」
「ああ、悪いな」
「いえ！じゃあ行ってきます」
そう言って火影室を出て商店街へと向かう。差し入れ何がいいかなーなんて思いながら近くの文房具屋さんへ入ろうとした時だった。
「えっ！六代目に！？」
「そうなの！この間買い物帰りに荷物落としちゃってね〜。その時丁度火影様が通りかかって一緒に拾ってくれたんだけど...すっごい紳士的だったの〜！」
「キャ〜！素敵！！それでそれで！？」
「気をつけなよって優しく笑ってくれて...すっごいカッコよかった〜！！」
「.....」
...またこの手の話題か.....。
すぐそこの通りでやけに大きな声で行われる、そんな会話を聞きながら店の中の商品を探る。
.....あった。さて、さっさと帰ろう.....。
いつもの付箋を見つけて、会計を済ませる。その間も変わらずキャーキャーと耳をつんざく黄色い悲鳴に、私は少しイライラしていた。
この時、なんで私がこんなにも彼女たちに腹を立てていたのか全く分からなかった。きっと疲れているからに違いない.....そう思い込んでいた。
「A」
「！カカシさん...！」
すると突然、何故か噂の超本人が店の中へと入ってきた。いるはずも無い彼がここに居ることに驚きつつも、その理由を尋ねる。
「どうしたんですか？なんでここに...」
「いやー悪い、丁度お前が出てった後ペンのインクも切れちゃってさ...せっかくだから羽根伸ばしついでに買いに来たんだよ」
「あ...そうだったんですね、すみません気づかなくて.....」
「いーのいーの、たまたまだったし...いつまでも座りっぱなしじゃあ体に悪いからねぇ...」
そう言いながら店内を探るカカシさん。...しかしこのタイミングで彼が現れたってことは.....。
チラッと店の外へと顔を見やる。すると案の定、先程まで騒いでいた女性達がカカシさんのことをチラチラと見ながら何やら話し込んでいた。
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千 - 続き嬉しいです！カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜！カカシ先生が尊い！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きがとても気になります！！！カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2020年5月24日 0時
