第431話 ページ2
「........」
オビトの発言とその姿に、未だに現実を受け止めきれていない様子のカカシさん。
それでもなお、オビトは語り続ける。
「フフ...早まるな。それにそんな顔をするなカカシ.....」
「...オレを責めないのか...?」
「こんなくだらない現実を今さら責めて何になる。これから消える世界のことなどに興味はない」
「.....」
「カカシさん...」
オビトの言葉を聞き、俯くカカシさん。その背中を私はなんとも言えずただ見つめることしか出来なかった。
違う...違うんだよオビト...カカシさんもオビトも.....誰も悪くないんだよ.....。
目の前でナルトやガイ先生が必死でカカシ先生を励ますが、カカシさんの気力は戻りそうにない。
「お前らに話すことなど何もない。現実に縛られたまま死ね」
「!!」
そういうや否や、オビトは私たちめがけて攻撃を仕掛けてきた。しかしそれを何とかしてナルトが九尾の力で防ぐ。
「っカカシさん!」
私はその隙に急いで彼の元へと向かった。
「.....カカシさん...」
「A...」
しかしそれもつかの間、突然オビトの近くの地面から何かが飛び出してきた。
そしてその何かは土煙を上げながら、その姿を露わにする。
「...!?」
「何だ!?」
「.....!」
「こっちは楽しそうだな.....オビト」
本物の、うちはマダラだ。
マダラの登場により、戦場はより一層勢いを増す。どうやらキラービーさんの尾獣が、戦闘態勢を立て直したみたいだ。
「A!今のお前にここは危険すぎる!今すぐ引き返せ!」
「!何言ってるんですか!確かに力は前に比べたら無いですけど、でも私は……!!」
「!A!」
刹那、ナルトとマダラの衝突による激しい爆風が巻き起こる。カカシさんは咄嗟にその爆風から私を庇うようにして守ってくれた。
「……っ」
「無事か」
「はい…」
そう言うとカカシさんは再びオビトに向き直る。
「……オビト…お前に何があったんだ…?どうしてあんな奴と…!?」
しかしオビトはカカシさんの問いかけに答えようとしない。そうしている間にも、再び大きく地面が割れた。
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ぽに(プロフ) - お家でゆっくりする様になり何周かしてます!!お体気をつけて下さい!更新待っています! (2020年5月1日 22時) (レス) id: 38a58bcb90 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初めまして!!凄く面白くて一気に読んでしまいました…!大変だとは思いますが、無理しない程度で、更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月11日 0時) (レス) id: 4024d60599 (このIDを非表示/違反報告)
茅(プロフ) - はじめまして!すごく素敵な作品に出会えて幸せです…!無理しない程度で、更新頑張ってください!ほんとに大好きです〜〜!! (2020年2月7日 9時) (レス) id: 4da9595fa9 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - めっちゃ面白いです!!大変だとは思いますが、執筆頑張ってください!楽しみです! (2020年2月6日 21時) (レス) id: a34d71dbee (このIDを非表示/違反報告)
那々未 - 色葉さん続編ありがとうございます。 (2020年1月17日 19時) (レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年11月6日 14時