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第440話 ページ11

私の腕を引いたのは、紛れもないカカシさん本人だった。


「......」


思いもよらない人物による思いもよらない行動に困惑を隠せない。そんな私達に対して、当の本人はずっと俯いたままだ。


一体どうしたと言うのだろうか。


「......あの...カカシさん......?」

「......頼む...A......」

「え...?」


聞き取れるか聞き取れないかくらいの音量。


その声は若干震えているようにも聞こえた。


「...向こうに......行かないでくれ......」

「_____......」


ようやく口を開いたかと思った矢先。


何を言い出すのかと思いきや突然そんなことを言われ、思わず固まった。


「......え?いや...何言って......」

「......」


言ってる意味がよく理解らない。


向こうに行くなって......それってつまり、戦いに加勢するなってこと...?


そんなの無理に決まってる。そう言おうとするも、カカシさんの手にぎゅっと力が入り、更にきつく手を握られた。


「......」


...おかしい。この人が、何も無しにこんなこと言うわけない。


だってあのカカシさんだよ?常に先陣を切って、戦いに挑んでいるような...これが戦争だっていうことを、誰よりも理解していそうな人が、そんなことを言い出すなんて。


......やっぱり、さっきから様子が変だ。恐らく私がこの戦場に来てから......。


そんなに私って足手まといか?でもそれだけが理由じゃないような......。


カカシさんの言葉に未だ戸惑いつつも、再び理由を聞こうと口を開きかけた......その時。


「っ!!」

「A!!」


突然十尾の手が地中から飛び出し、辺りにいた忍を思い切り吹き飛ばす。少しでも油断すれば簡単に飛んでいってしまうような、そんな爆風同然の中、またもやカカシさんは自分の身を呈して私を飛んでくる瓦礫などから守ってくれた。

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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ぽに(プロフ) - お家でゆっくりする様になり何周かしてます!!お体気をつけて下さい!更新待っています! (2020年5月1日 22時) (レス) id: 38a58bcb90 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初めまして!!凄く面白くて一気に読んでしまいました…!大変だとは思いますが、無理しない程度で、更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月11日 0時) (レス) id: 4024d60599 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!すごく素敵な作品に出会えて幸せです…!無理しない程度で、更新頑張ってください!ほんとに大好きです〜〜!! (2020年2月7日 9時) (レス) id: 4da9595fa9 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - めっちゃ面白いです!!大変だとは思いますが、執筆頑張ってください!楽しみです! (2020年2月6日 21時) (レス) id: a34d71dbee (このIDを非表示/違反報告)
那々未 - 色葉さん続編ありがとうございます。 (2020年1月17日 19時) (レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2019年11月6日 14時

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